イランの今年2月の原油輸出はむしろ増加している。カーグ島の港から輸出された2月の一日平均原油取扱量は204万バレルで、前年比で25%増加した。このため、イスラエルと米国の空爆を予想したイランが原油輸出に拍車をかけたとの分析もある。
イランの天然ガス輸出も増えている。イラン準国営のファルス通信によると、イラクが先週、イランから輸入した天然ガスの量は一日平均1800万立方メートルに達し、3倍に増えたとのことだ。
ホルムズ海峡を通過する石油の80%以上が中国・インド・日本・韓国などアジアに向かっており、イランがこの状況を交渉カードとして利用しているとの見方もある。イランのアッバス・アラグチ外相は15日、「ホルムズ海峡は開かれている。我々を攻撃する敵国とその同盟国のタンカーや船舶にのみ通行が制限されている。それ以外の船舶は自由に航行できる」と述べた。
実際、イランはホルムズ海峡で中国船に続き、インドの一部船舶の通航を許可するなど、例外的な措置を取ってきた。特にイランがインド国籍の液化石油ガス(LPG)運搬船2隻の通過を許可したことで 注目を集めたが、その背景にはインドが先月拿捕(だほ)したイランのタンカー3隻を解放するという見返りがあったという。
イランはまた、石油代金が米ドルではなく中国元で取引される場合なら、限られた数のタンカーを通過させるという案も検討中だ。国際石油取引はほとんどがドルで行われるが、ロシアの原油のように米国の制裁対象の場合のみ、露ルーブルや中国元で取引が行われている。
ただし、ホルムズ海峡の封鎖が長期化すれば、他のペルシャ湾諸国だけでなくイランにとっても不利だとの見方が出ている。サウジアラビアには紅海のヤンブー港、アラブ首長国連邦(UAE)にはオマーン湾のフジャイラ港などの代替港があり、陸路でも一部の貨物を輸送できる。しかし、イランはカーグ島とホルムズ海峡を通らなければ石油輸出ルートがこれと言ってない。
もし米国が本気でイランの石油輸出を阻止しようと立ち上がったら、イランは他のペルシャ湾諸国よりも不利な状況になる可能性がある。米国のマイク・ウォルツ国連大使は15日、トランプ大統領はカーグ島の石油インフラを空爆する案も排除していない、と述べた。
チェ・ヘスン記者