ロシアがソウルで北朝鮮軍を称賛、韓国が自ら招いた結果だ【朝鮮日報コラム】

6・25で同族の胸に銃弾を撃ち込んだ北朝鮮を「偉大だ」と称賛したロシア
力があっても卑屈な韓国…このままでは誰にも尊重されない国に

 2020年9月、韓国海洋水産部(省に相当)の公務員だったイ・デジュン氏が西海で北朝鮮軍に銃で撃たれて死亡し、遺体が海上で焼却されるという蛮行を受けた。当時の文在寅(ムン・ジェイン)政権の対応は、「自国民の保護」という国の基本的な責務に完全に背くものだった。政府の対北朝鮮政策のブレーンだというスタッフたちは、集まってこんな言葉まで口にした。「イさんと家族にとっては非常に遺憾で不幸なことだが、今回の件が、転禍為福(災い転じて福と成す)のきっかけにもなるだろう」。国民が殺害されたというのに、激怒するどころか、これを加害者と対話するきっかけにしようとしたのだ。北朝鮮当局の目にこのような韓国がどう見えたか、そんなことは聞くまでもないだろう。自国民が死んだのに報復を諦める国など、大したことのない相手だと思われるだけだ。

 先日、駐韓ロシア大使館がロシア・ウクライナ戦争の発生から4年を迎え、ソウルのど真ん中で起こした出来事を見て、その時のことを思い出した。北朝鮮にも見下されたのだから、ロシアにも見下されるだろうという思いを振り払うことができなかった。ロシアは大使館の建物に「勝利はわれわれのもの」という垂れ幕を掲げ、激戦地クルスクの占領に寄与した北朝鮮について「北朝鮮軍の偉大さを忘れない」と述べた。「偉大な北朝鮮」などというフレーズは、北朝鮮の人民軍が本来どんな集団で、彼らが韓国の地でどんなことをしたのか知っていれば到底出てこない表現だ。朝鮮人民軍の起源は、中国の国共内戦当時に中共軍(中国人民解放軍)に味方した朝鮮義勇軍だ。そのときに積み上げた実戦経験を土台に、6・25(韓国戦争)で同族の胸に銃弾を撃ち込んだのだ。今回ロシアに派遣された北朝鮮軍も、現地で豊富な実戦経験を積んでいるのだから、有事の際にわれわれにとって大きな脅威となるのは間違いない。そのような状況で、ロシアは北朝鮮を称賛したのだ。「どうせお前たち(韓国)は何もできないだろう」といった調子だ。このように見下されてもわが国の政府はあいまいな態度でやり過ごした。全世界が韓国の対応を注視していた。

 大韓民国は、このような侮辱に耐えなければならないような弱小国ではない。軍事力は世界5位であり、立派な武器輸出国だ。核は持っていないが在来式戦力は北朝鮮を圧倒する。地下バンカーに隠れている金正恩(キム・ジョンウン)総書記を震え上がらせる玄武ミサイルも保有している。こんなに力があるのに卑屈な態度を取っていれば、それは相手にわれわれを侮る口実を与えることになるだろう。

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲写真=UTOIMAGE
  • ロシアがソウルで北朝鮮軍を称賛、韓国が自ら招いた結果だ【朝鮮日報コラム】

right

あわせて読みたい