互いを守ろうと喜んで自分の血を流す国家間関係が「血盟」だ。ロシアとウクライナの戦争をきっかけに、北朝鮮とロシアはそのような関係になった。ロシアは北朝鮮と包括的戦略パートナーシップ条約を結び、相互に軍事介入する道を開いた。しかし、このような脅威に対応するための韓米日共同軍事訓練について、韓国は米国に「日本抜きでやろう」と提案して台無しにし、最後の命綱だった韓米軍事演習でさえも2023年比で30%も規模を縮小したという。昨年、北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党総務部長(当時は宣伝扇動部副部長)が「大規模な合同軍事演習を立て続けに敢行する韓国・米国と向かい合って座ることはない」と発言すると、韓国は予定していた軍事演習も先送りした。
北朝鮮が「韓国と向かい合って座ることはない」と言った本当の意味は、暮らしぶりの豊かな韓国の影響力が北朝鮮に及ぶことを恐れ、それを遮断したいということだ。それにもかかわらず、軍事訓練を口実にされてそのまま相手の言いなりになる韓国は、扱いやすい容易な存在に過ぎない。北朝鮮はこれまで、くみしやすく軟弱な韓国に対話を懇願してきたことがない。北朝鮮を圧倒する経済力、文化、軍事力を持ちながら、何かにつけて北朝鮮に「壊滅的な打撃を与える」と脅されるのも、われわれ自身が招いた結果なのだ。
国がこのようなありさまなのだから、将兵たちが汗を流して訓練し、意を決して国防に身をささげるはずがない。最近の兵長の月給は200万ウォン(約21万4000円)だという。月給がせいぜい1万ウォンだった筆者の世代とは天と地の差だ。しかし、借金が膨らんで債務整理に追い込まれる将兵が過去5年で80%も増えたという。兵舎のベッドでスマートフォンを使ってオンラインカジノにアクセスし、賭博にのめり込んで借金を背負ってしまうというわけだ。いくら威力的な武器を保有していても、軍がこのような状態に陥っている国家を誰が恐れるだろうか。国が尊重されるのも見下されるのも、全ては自分たちの振る舞い次第だ。見下されるのには全てそれなりの理由があるのだ。
金泰勲(キム・テフン)論説委員