「妊娠中のタイレノール、自閉症とは無関係」 デンマークの研究チームが150万人分析で安全性を再確認

 【NEWSIS】妊娠中の鎮痛剤アセトアミノフェン(商品名:タイレノール)の服用と、子どもの自閉症発症との間には有意な関連性がないとする研究結果が発表された。

【表】妊娠中のタイレノール使用と子どもの自閉症との関係

 4月14日(現地時間)のCNNテレビによると、デンマークの研究チームは1997年から2022年の間に出生した約150万人以上のデータを分析し、この結論を13日に米国医師会雑誌「JAMA(Journal of the American Medical Association)」に発表した。

 研究対象のうち約3万1098人が胎児期にアセトアミノフェンを服用していたことが確認された。このうち自閉症の診断率は、服用群で1.8%、非服用群で3%だった。

 研究チームは服用時期や用量など、さまざまな変数を補正した上でも、両群間に有意な関連性は確認されなかったと説明した。

 今回の結果は、2024年にスウェーデンで行われた研究とも一致している。同研究でも妊娠中のアセトアミノフェン使用と自閉症との関連は見いだされなかった。

 しかし、2025年に米国の研究チームが46件にわたる従来の研究を総合的に分析した結果では、妊娠中のアセトアミノフェンの服用が自閉症や注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの神経発達障害と関連する可能性が示された。ただし研究者らは、因果関係が証明されたわけではないと強調している。

 また同研究では、妊娠中に痛みや発熱がある場合には、可能な限り低用量を短期間で使用することが推奨されるとしている。

 一方、米食品医薬品局(FDA)は昨年9月、アセトアミノフェン製品のラベルに「妊娠中の服用は自閉症およびADHDへのリスク増加と関連する可能性がある」との警告文を追加すると発表していた。当時、ドナルド・トランプ米大統領が妊婦や乳幼児の使用回避を主張したことで議論が拡大した。また、自閉症治療薬として葉酸誘導体のロイコボリンにも言及していた。

 これに対し医学界からは、これらの主張には科学的根拠が乏しいと批判する声が上がっている。自閉症科学者連合は「引用されたデータはタイレノールが自閉症を引き起こしたり、ロイコボリンが治療薬であるという主張を裏付けたりするものではない」とし「恐怖をあおり、誤った期待を生む可能性がある」と指摘した。

 なおFDAは、アセトアミノフェンのラベル変更の進捗(しんちょく)状況に関する質疑については、現時点で追加の立場は示していない。

キム・ヘギョン記者

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