韓国空軍が昨年の射撃訓練に使用した爆弾とミサイルの数が前年比で4分の1に急減したことが12日までに明らかになった。李在明(イ・ジェミョン)政権の対北朝鮮融和路線を意識し、韓米合同演習や実弾射撃訓練などを縮小した結果とみられる。韓国空軍は昨年、韓米合同空中演習「双鷹(サンメ)訓練」を8回計画したが、実際には4回しか実施されず、今年も4回だけ実施する予定だ。
韓国国会防衛委員会所属の韓起鎬(ハン・ギホ)議員によれば、韓国空軍は昨年、爆弾・ミサイル実弾射撃訓練に135発を使用した。2024年の511発の約4分の1だ。22年には488発、23年には465発の爆弾・ミサイルを使用した。内訳は緊急時に敵機を制圧するための空対空ミサイルの使用が24年の74発から昨年は16発に減少。地上の敵施設や移動式ミサイル発射台(TEL)などを攻撃する空対地爆弾・ミサイルの使用が437発から119発に減少した。
韓国空軍はKF-16戦闘機2機が昨年3月に京畿道抱川市の民家周辺に爆弾8発を誤って落とし、約3カ月にわたって実弾射撃訓練が中断された影響だと説明している。しかし、軍情報筋は「抱川での事故は空対地爆弾の座標を操縦士が誤って入力したことでおきたが、誤爆の危険がほとんどない空対空兵器の射撃減少幅が大きい点は納得できない」と述べた。
空軍は「現在は正常に実弾射撃訓練を行っている」と述べた。しかし、年初来4月までに実弾射撃に使用した砲弾・ミサイルは66発で、この傾向が続けば通年で例年よりはるかに少ない約200発にとどまる見通しだ。誘導爆弾の射撃も急減し、航空レーザー誘導爆弾(ペイブウェイ・GBU-12)は昨年11回(前年68回)、統合直接攻撃弾(JDAM・GBU-31)は昨年12回(前年61回)の使用にとどまった。
空軍最強の戦力として現在39機が運用されているステルス戦闘機F-35は、7発の実弾射撃しか行わなかった。F-35のパイロットの大多数に1年以上実弾射撃経験がないことを意味する。韓国国防安全フォーラムのオム・ヒョシク防衛産業安保室長は「最低限の訓練を行わなければ対北朝鮮抑止力を発揮できないのではないか」と述べた。韓議員は「政権が北朝鮮の顔色をうかがい、軍が政権の顔色をうかがう状況だとすれば大変なことだ。訓練を正常化すべきだ」と述べた。
ヤン・ジホ記者