「北側」との発言に激高した北朝鮮女子サッカーチーム…脱北者は「生きるための行動」と理解示す

脱北者「韓国に対する敵対心は徹底した生存本能から来ている」と説明

 2026アジア・サッカー連盟(AFC)女子チャンピオンズリーグ(AWCL)で優勝した北朝鮮女子サッカークラブチームが優勝後の会見で「北側の女子サッカー」というメディアの発言を問題視し、一方的に会見場を後にした。この行動について「『かいらい』とは絶対に同調すべきでないとする使命感、そして体制で生き残ることが理由」との見方を専門家が提示した。2014年に脱北後、コロンビア大学公共政策大学院を卒業し、現在米国のシンクタンク「グローバル・ピース財団(GPF)」で活動しているイ・ヒョンスン研究員は23日、本紙の取材に「競技場の内外で見せる無表情と冷淡な態度は韓国に対する敵対心の表れであり、徹底した生存本能によるもの」とした上で上記の見方を示した。

【写真】優勝して大喜びする北朝鮮女子サッカーチームの選手たち

 ネゴヒャンのリ・ユイル監督は23日の決勝後に行われた会見で「北側女子サッカー」という韓国記者の発言に「国号をちゃんと呼べ」として固い表情で会見場を後にしたため、現場にいた各国メディアからは「理解できない」などの声が相次いだ。イ・ヒョンスン研究員は「韓国に来た北朝鮮の監督や選手たちは単なるスポーツ選手ではなく、金正恩(キム・ジョンウン)政権がはっきりと宣言している『北朝鮮の永遠なる敵であり第一敵対国である大韓民国』との戦闘にやって来た体育戦士たちだ」「北朝鮮式の表現を借りれば、思想革命の最前線に立つ戦闘員であり、かつてのオリンピックのように韓国選手たちと仲良く写真を撮るとか、取材記者に手を振り笑顔を見せたりすると、命にかかわる結果につながるからだ」と説明した。

 ネゴヒャンの来韓を受けて、このチームを応援する共同応援団が立ち上げられ、韓国統一部(省に相当)を中心に南北協力基金から3億ウォン(約3100万円)の支援が行われた。この応援団は北朝鮮を一方的に応援したこともあり、準決勝で対戦した水原FCウィメンの朴吉栄(パク・ギルヨン)監督は「試合中は少し残念な気持ちがずっとあった。ちょっとモヤモヤしていた」と語った。

 イ・ヒョンスン研究員は「金正恩が南北関係を『敵対的二国間関係』と完全に決めた今、韓国政府が漠然と期待するスポーツを通じた南北交流は北朝鮮住民と幹部の誰に対しても最初から不可能だ」とした上で「韓国側が一方的に関心を寄せ歓迎しても、あの人たちには全く通用しない片思いに過ぎず、逆に北朝鮮選手たちを危険な状況に追いやる結果を招きかねない」と警告した。イ・ヒョンスン研究員は「韓国社会が執着を示すほど北朝鮮当局はさらに高慢になり、韓国に対する敵対心を高めるだろう」「北朝鮮選手とその家族を守るためにも無用な税金の浪費はやめ、スポーツはスポーツしてのみ見るべきだ」とアドバイスした。

ワシントン=金隠仲(キム・ウンジュン)特派員

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  • ▲北朝鮮の女子サッカークラブチーム「ネゴヒャン(わが故郷)」のリ・ユイル監督/news1
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