韓悳洙裁判の証人・尹錫悦に無罪判決 偽証罪は成立せず

ソウル地裁「主観的評価に過ぎない」

 ソウル中央地方裁判所刑事第32部(柳京辰〈リュ・ギョンジン〉裁判長)は28日、「韓悳洙(ハン・ドクス)前首相の内乱罪を巡る裁判に証人として出廷し、偽証した」として起訴された尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領に無罪判決を下した。

【写真】「非常戒厳宣布前の閣議は形式だけ」と主張する特別検察官が証拠として提出しなかった監視カメラ映像

 尹前大統領は昨年11月19日、韓悳洙前首相の裁判で「(2024年12月3日の)非常戒厳を宣布する前に『手続きまたは要件を整えよう』という韓悳洙前首相の提案に従い、国務会議(閣議)の議事定足数を満たそうとしたのではないか」というチョ・ウンソク内乱特別検察官(特検)チームの質問に「それはナンセンスだと申し上げるだろう」と答えた。また、裁判長が「当時、国務会議を行うつもりだったのか」と質問したのに対し、尹前大統領は「そうだ」と答えた。

 これに対し、地裁は同日、「『最初から国務会議を召集するつもりだった』という尹前大統領の証言は、本人の意見や主観的評価に関する発言に過ぎず、虚偽の事実を述べたとは認められない」との判断を示した。

 今月21日には尹前大統領らの秘話フォン(盗聴防止機能付き携帯電話)の通話記録を削除したとして起訴された朴鍾俊(パク・チョンジュン)前大統領警護処長も一審で無罪判決を受けている。尹前大統領の弾劾審判で偽証したとして起訴され、一審で懲役1年6カ月を言い渡された趙太庸(チョ・テヨン)前国家情報院長も、戒厳時に国会議員の逮捕計画を知りながら国会に報告せず、関連証拠を隠そうとしたとされる部分については無罪となった。

 一方、ソウル中央地裁刑事第30部(朴玉熙〈パク・オクヒ〉裁判長)は同日、非常戒厳宣布後に「事後戒厳宣布文」を作成・保管していたものの、廃棄したなどとして起訴された姜義求(カン・ウィグ)前大統領室付属室長に懲役1年6カ月を言い渡した。同地裁は「姜義求前室長は尹前大統領の戒厳宣布が事前に作成された文書に基づき、法にのっとって行われたように見せるため、事後宣布文を作成した」と判断した。

オ・ユジン記者

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