ソウル科学高校の高校生が執筆した物理学の論文がSCI(科学引用索引)級の国際学術誌に掲載された。大学や研究機関の支援を受けず高校のカリキュラムだけで成し遂げた成果だ。
ソウル科学高校OBのペ・イジン君(18)とチャン・グンヨン君(19)、アン・ゴンウ君(19)が同校在学中だった今年2月、物理のクォン・ヨンジュン教諭(51)の指導を受けて執筆した論文「場の方程式から導出した制約条件のないブラックホール熱力学の定式化」が今月11日にSCI級国際学術誌「インターナショナル・ジャーナル・オブ・モダン・フィジックスD」に掲載された。ソウル市教育庁が23日に明らかにした。
この論文は事象の地平線(ブラックホールへ引き込まれる境界面)が二つ以上のブラックホールでも制約条件なく熱力学第1法則が成立することを初めて証明した。従来は単一事象の地平線を持つブラックホールでのみ第1法則を誘導できたが、研究チームは内外地平線の情報を全て含んだエントロピーを重力場方程式に導入することでこの限界を克服した。
3人はソウル科学高校2年生のグループ科目「R&E(Research & Education、研究と教育)」、3年生の「卒業論文研究」で2年にわたり研究を続けた。博士後期課程を終えたクォン・ヨンジュン教諭が生徒たちとアイデアを出し合いながら毎週指導を続けたという。クォン教諭は「高エネルギー理論物理分野で高校生がSCI級論文を執筆するのは非常に珍しい」「生徒たちは大学入試の受験勉強をしながら研究への情熱を持ち続けたからこそ可能になった」とコメントした。
同日インタビューに応じたチャン・グンヨン君はソウル大学物理天文学部、ペ・イジン君はソウル大学電子情報工学部に今年入学した。韓国では理工系トップクラスの多くが医学部に進んでいるが、二人はいずれも医学部を考えたことはないという。チャン・グンヨン君は「論文の準備をしながらもっと研究を続けたいと強く思うようになった」「大学では工学分野も同時に勉強し、基礎科学と産業をつなぐ研究者になりたい」と抱負を述べた。ペ・イジン君は「周囲から医学部への進学を勧められたこともあったが、問題にぶつかるプロセスそのものが楽しいので、研究の道を選択した」「医学部に進んだ友人たちの分までがんばって勉強したい」と語った。
チャン・ユン記者