「Galaxyを作ったのに、ちくしょう」 歌まで飛び出した成果給を巡る対立

「私たちが作ったんだ、テレビも冷蔵庫も洗濯機もエアコンもGalaxyも…ただ私が作ったのが、ちくしょう、半導体ではないだけなんだ」

 今月1日、ユーチューブに投稿された「We Deserve It(私たちにも資格がある)」という4分30秒の動画に登場する歌の歌詞だ。サムスン電子の完成品(DX)部門の社員が作ったと推定されるこの動画には、社を代表する製品を作ってきたにもかかわらず、半導体(DS)部門ではないという理由で正当な報酬を受け取れないという虚しさが込められている。

【グラフィック】サムスン電子労組の成果給要求規模・サムスンの株主配当額など

 「初めてだよ、会社に通っているという話がこんなに喉に詰まったのは」などの歌詞と共に、サムスン電子の成果給問題を取り上げたメディアの記事が次々と映し出される。この動画はサムスン電子のDX部門関係者の間で相次いでシェアされ、わずか五日で再生回数約3万回を記録した。DX部門の全社員(約5万2000人)の半数を超える規模だ。これを巡って、サムスン電子の内外では「成果給格差に関する社内対立が爆発している」との反応が出ている。

 サムスン電子の労使は、今年半導体で稼ぎ出す莫大な利益を巡る成果給交渉を5月に妥結した。この過程で、DS部門のメモリ事業部は1人平均5億5000万ウォン(現在のレートで約5800万円、以下同じ)水準の特別経営成果給を受け取る一方、DX部門は600万ウォン(約63万円)水準の自社株のみの支給にとどまり、対立が深まった。DX部門側は、半導体の不況期に投資の余力を支えたのはDX部門だっただけに、適切な見返りがあるべきだと声を強めている。

 社員の不満はますます高まっている。先月30日、サムスン電子はDX部門関係者に対し、「1人当たり22.65株の自社株を支給する」と通知した。DX部門に支給することになっていた600万ウォンを5月当時の株価を基準に算定したもので、通知日基準では756万5100ウォン(約80万円)に相当した。これに対し社員らは「0.65株を切り上げていっそ1株にしてくれればいいのに」「0.35株を追加で支給するのがそんなに惜しかったのか」といった不満を漏らしている。

 サムスン電子の盧泰文(ノ・テムン)DX部門長(社長)は先月、DX部門の組合員らと面会し、「構成員が感じる相対的な剥奪感や苦しみに共感する。士気の高揚と組織の安定化に向けた方策を講じるよう努力する」と述べ、事態の収拾に乗り出した。「成果に応じた報酬」という原則を守りつつも、組織間の剥奪感がこれ以上広がらないよう、納得のいく解決策を提示することが課題として残されている。賢明な措置が切実に求められる局面だ。

パク・チミン記者
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  • ▲6月18日、京畿道・水原にあるサムスン電子本社で、DX部門の従業員らが半導体部門との成果給の格差に抗議する「黒い服を着るキャンペーン」に参加している。(写真=同行労組提供)

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