先進国を参考「生存水泳」授業、韓国の全小学校で実施へ

事故に備えた実技授業 2018年までに全国拡大

■水泳教育の満足度は高いが問題点も

 3年前から小学3年生を対象に水泳教育を義務付けているソウル市教育庁は現在、「10メートル以上泳ぐ」などを目標に児童を指導している。小学3年生の時に12時間かけて「水に浮かんで進む」「水中で目を開いて進む」「クロール」などの指導を実施する。ソウル市教育庁によると、水泳教育に対する児童の満足度は高い(非常に満足と満足を合わせて80.7%)とのことだ。方山小学校のパク・ヨンミ教諭も「習うのは短期間だが、『充実している』という感じがする」と言った。しかし、12時間の水泳授業では教育目標の達成には不十分だという指摘も多い。このため、教育部は今後4年間(3-6年生)で40時間以上、水泳を指導するという計画を打ち出したものだ。

 問題はプール施設だ。ソウルのような大都市では近くにスポーツセンターのプールなどがあるため、借りることができるが、地域のプール施設が不十分な地方の学校ではこうした授業が当分不可能だ。プール施設は地域格差が大きく、全国すべての児童が同じ水泳教育を受けるのにはさらに長い時間がかかるものと思われる。キム・ソックォン教育部人性体育芸術教育課長は「水泳指導者を招いたり、プールを借りたりするのにかかるコストなど、水泳教育費用の半分(50%)は教育部が補助し、水泳教育を拡大していく計画だ」と語った。

金成謨(キム・ソンモ)記者 , チョン・ギョンファ記者
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