靖国放火中国人、犯行時刻はなぜ「12月26日午前4時」だったのか

靖国放火中国人、犯行時刻はなぜ「12月26日午前4時」だったのか

 東京都千代田区の靖国神社トイレで手製の爆発物が爆発したとされる事件で、容疑者とされている韓国人の男(27)は9日に再び日本を訪れて日本の警察に逮捕された。もしこの男が韓国国内にとどまっていたら、韓国の裁判所で「犯罪人引き渡し裁判」を受ける可能性があった。男が韓国の裁判所で引き渡し裁判を受けた場合、どうなっていただろうか。裁判所が男を日本に引き渡さなくても、韓国の捜査当局が日本の要請を受けて男を起訴し、処罰することは可能だ。

 4年前の2011年、中国人が靖国神社に放火した後、韓国に逃亡するという事件があった。韓国の裁判所は13年1月、靖国神社に火をつけた中国人の劉強・元被告(41)について「政治犯」として日本への引き渡しを拒否し、中国に送還した。

 劉・元被告は11年12月26日午前3時40分ごろ、靖国神社の塀を乗り越え、神門の南柱にたどり着いた。元被告は事前に用意したガソリン5リットルのうち2-3リットルをまき、午前3時56分ごろライターで火をつけて神門の一部を焼いた。劉・元被告は犯行直後、韓国に入国し、12年1月6日にソウル市内の日本大使館の建物に火炎瓶を投げた。従軍慰安婦問題解決を訴える「水曜集会」が日本大使館前で1000回も行われているのに、日本が慰安婦問題に対し全く謝罪していないことに腹を立てたからだ。劉・元被告は韓国の裁判所に起訴され、懲役10月の実刑判決を言い渡された。日本政府は12年5月に靖国神社放火について劉・元被告の身柄の引き渡しを韓国政府に要請した。同年11月に劉・元被告が10カ月間服役して出所すると、韓国の裁判所は再び拘束して引き渡し裁判を行った。

ソン・ウォンヒョン記者
前のページ 1 | 2 | 3 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 靖国放火中国人、犯行時刻はなぜ「12月26日午前4時」だったのか

right

あわせて読みたい