サバを焼くとPM2.5が大量発生、原因は不飽和脂肪酸

焼き肉・焼き魚は要注意
目玉焼きの油でもPM2.5発生

 調理中に発生する脂肪成分の微細粒子は、大気中の有害な粒子状物質と同じように体に害を及ぼすのだろうか。『考える食卓』の著者、チョン・ジェフン大韓薬師会広報委員は「韓国語で表すと『モンジ(粉じんの意味)』という言葉が入るため勘違いされがちだが、英語では単に「particulate matter(微小粒子状物質)」だ。範囲が非常に広い」と説明した。チョン氏は「サムギョプサルを焼いた後、眼鏡のレンズや食卓には細かい油の粒子が飛び散っているが、それを思い出してもらえれば理解しやすい。調理の過程で揮発した化学物質が大気中の別の物質と結びついて濃縮されると、いわゆる粒子状物質になる。このような物質が呼吸器を通して体内に取り込まれると、健康に害を及ぼす可能性もある」と指摘した。

 延世大環境公害研究所のイム・ヨンウク教授は「粒子状物質を定義する際、先行するのは成分よりも大きさだ。大きな粒子は視界の悪化を招いたり皮膚にくっついたりする程度だが、韓国政府が粒子状物質と定義する粒径10マイクロメートル以下の粒子は、肺に入って心血管疾患などへの影響を及ぼす」として「調理で発生する粒子状物質の被害を最小限に抑えるためには、必ず窓を開けて換気をしなければならない」と指摘した。この実験で健康への有害性についての評価を担当したイム教授は「非喫煙者である主婦たちの肺がん発生率が高いとの研究結果があるため、主婦の調理行為が健康に及ぼす影響を調査し、これに対する予防策を講じるために実験を行った」と説明した。

クァク・アラム記者
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