韓国統計庁長が涙の離任式「自分は言うことを聞く方ではなかった」

 カン新庁長が抜てきされた背景を熟知する関係者によると、青瓦台の洪長杓(ホン・ジャンピョ)元経済首席秘書官がさまざまなデータを探す際、統計庁の協力を得られず、カン新庁長の支援を受けていたという。カン新庁長は所得主導成長政策の青写真を描いた洪元秘書官と同じ学派である辺衡尹(ピョン・ヒョンユン)教授の教え子グループに属するとされる。

■「御用統計」「粉飾統計」への懸念

 野党は統計庁長交代劇について、「事実上、青瓦台は『粉飾統計』をつくろうとしているのではないか」と強く批判した。自由韓国党の金聖泰(キム・ソンテ)院内代表は「国家経済が大変な状況にあるのに、火事を出した人物ではなく、火事だと騒ぐ人の責任を問うようなものだ。統計の設計が誤っていたとしても、所得分配指標が悪化したという現実はごまかせない」と述べた。正しい未来党の金寛永(キム・グァンヨン)院内代表も「統計を歪曲することは世論操作と同じ深刻な犯罪行為だ」と語った。

 経済専門家は公式統計が信じられなくなれば、経済政策への信頼も崩壊すると指摘する。西江大の李仁実(イ・インシル)教授(元統計庁長)は「今は李下に冠を正すようなことをすべきではない時期なのに、国民に統計庁が示した数値は『信じられない』という印象を与えた」と批判した。匿名の経済学者は「今回の統計庁長人事は所得主導成長の没落を認める『シグナル』のような印象を与える」と評した。

イ・ジュンウ記者 , イ・ミンソク記者
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