衣食・メイク…「韓国をまねしたい」という日本の若者たち

【特集】日本大衆文化開放20年

■日本の10代にとって韓国は「パステルピンク」

 第3次韓流ブームは、韓国のスタイルを「オシャレだからまねしたい」と受け入れるところまで進んでいる。ローティーン向けファッション誌「nicola」(ニコラ)は今年11月号と12月号の表紙で「韓国スタイル」を打ち出した。付録は「韓国の人気ブランド化粧品」。韓国コスメの日本輸出額は2017年に2億2600万ドル(約255億円)で、前年より23%増えた。

 元祖コリアンタウンの新大久保から始まった「チーズタッカルビ」や「チーズホットドッグ」は今や日本全国で最も人気のある韓国料理となった。「チーズタッカルビ」は日本最大のレシピサイト「クックパット」が選定した「2017年食品トレンド大賞」に選ばれた。新大久保では最近、ホットドッグを手に写真を撮ったり、韓国アイドルのダンスをしたりする10代の若者たちで込み合っている。「STYLENANDA」のピンクのインテリアを模した店やカフェもあちこちにできた。10代の若者たちのソーシャル・メディア・アカウントには「韓国人になりたい」というハッシュタグを付けたインスタグラムだけで約1万7000件に達する。毎日新聞は「国籍を変えるということではなく、韓国のスタイルをまねたいという心理だ」と報じた。黄仙恵センター長は「日本の10代にとって、韓国は『ヨン様』ではなく『パステルピンク』のイメージ。子どものころに韓国文化が好きだったという記憶は一生、影響を与える」と語った。

 防弾少年団の「Tシャツ問題」の渦中でも、第3次韓流ブームは消えることがなさそうだ。韓国大衆文化評論家の古家正亨氏は「お互いの国の文化を楽しむ韓日の若者は、両国の建設的な関係にも大きく貢献するだろう」と言った。駐日韓国文化院の黄星雲(ファン・ソンウン)院長は「韓国は年800万人も日本を訪れる重要な顧客なので、政治的な確執に関係なく、文化交流は引き続き発展していくと思われる」と語った。

【図】韓国コスメの国別輸出額

東京=チェ・ウンギョン特派員
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  • ▲東京・新大久保で、防弾少年団(BTS)関連グッズ=写真左=やEXO・TWICEといった韓国アイドルの写真を売っている店=同右=。「元祖コリアンタウン」と呼ばれていたこの一帯は、このところ韓国の「チーズホットドッグ」を手に写真を撮ったり、韓国アイドルのダンスをしたりする10代の街に変わりつつある。写真=チェ・ウンギョン東京特派員
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