韓国国会国防委トップも北を擁護「弾道ミサイルではない」

 今回の挑発に「300ミリ新型放射砲」が使われた可能性が韓国軍の一部で持ち上がっていることについては、「北朝鮮が公開した写真によるならば納得し難い」という意見が多い。韓東大学の朴元坤(パク・ウォンゴン)教授は「放射砲には発射管が複数あり、複数の弾を同時に発射するもの。だが北朝鮮が公開した今回の『イスカンデル』クラスのミサイル発射場面では、明確に1発ずつミサイルが発射されている様子が分かる」と語った。ミドルベリー国際大学院ジェームズ・マーティン不拡散研究センター(CNS)で東アジア不拡散プロジェクト(EANP)のディレクターを務めるジェフリー・ルイス氏も「韓国を射程に収める、極めて脅威的な短距離弾道ミサイル」だとした。

 北朝鮮の発射体は、大きく分けてミサイルと長射程砲に区分される。このうち、今回の挑発で使用した240ミリ・300ミリ放射砲は多連装ロケット砲に相当するもので、複数の弾を一度に発射することができる。また170ミリ自走砲は、1発ずつ発射する古典的な意味での大砲だが、一般的な射程は30キロから50キロほどある。

 続いてミサイルは、大きく分けて弾道ミサイルと巡航ミサイルに区分される。韓国国防安保フォーラムのヤン・ウクWMD(大量破壊兵器)対応センター長は「弾道ミサイルは、ボールを投げるときのようにエネルギーの相当部分を頂点まで推進するのに使い、その後は自由落下で目標まで素早く到達できる。逆に巡航ミサイルは、翼が付いていて目標地点へ正確に飛んでいくことができるが、スピードは遅い」と語った。

【表】主な発射体の諸元

梁昇植(ヤン・スンシク)記者 , ユン・ヒョンジュン記者
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