宅配テロで逮捕されたのに…「反日運動の弾圧」と抗議する韓国大学生進歩連合

 「警察の捏造」と主張する根拠について大進連は「(保守系野党)自由韓国党の解党と反日の国民世論が徐々に高まり、極右積弊勢力は危機に追い込まれている」「その闘争に積極的に乗り出している大進連が目の上のこぶだったはずだ」と主張した。フェイスブックには先日自分たちが行った三菱のソウル事務所での抗議行動、フジテレビでの奇襲抗議行動などの様子を撮影した写真をアップし「大進連が熱心に活動し、国民の支持を受けているので、これを破壊したくて悪あがきした」「警察と積弊勢力が大進連の闘争を恐れ、捏造を行った」などと主張している。

 大進連は自分たちを支持し支援する勢力の確保にも乗り出している。まずネットを通じて「詐欺捏造緊急逮捕!大学生進歩連合会員釈放嘆願書」の書式を配布した。これに対して「偉人を迎える歓迎団」など別の親北団体の会員らがSNS(会員制交流サイト)を通じて嘆願書を共有した。大進連も「(1日で)1100人以上の市民が嘆願に参加した」と主張している。大進連はユ氏の釈放を求め、寄付金も募集中だ。

 このような中で警察はこの日、ユ氏の逮捕状を申請し、検察がこれを即座に裁判所に請求した。警察は「事案が重く、逃走や証拠隠滅の懸念がある」とコメントした。警察の捜査によると、ユ氏は先月23日、ソウル市江北区の自宅から冠岳区のコンビニまで時間をかけて移動し宅配便を送った。警察はユ氏が犯行当日に帽子、マスク、サングラスなどで顔を隠し、タクシーやバスなどを必要以上に乗り換えて利用した点。さらに近距離もあえて回り道した事実などから推測し、逃走や証拠隠滅の懸念があると考えたようだ。

キム・ヨンジュン記者
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