チョ国疑惑時は俳優がインタビューを再現した『PD手帳』、今や内容も歪曲

 放送直後、大法院記者団は団体としての声明で、「顔を隠して音声を変えるだけでは飽きたらず、仮名や俳優による再現まで使って現職検事と記者を名乗る人物がインタビューした内容の虚構性にはあ然とする」と批判した。「記者の前に調書を置いたまま、捜査検事が電話を理由に席を外した」など、法曹界の現実とかけ離れた内容が放送されたという指摘もある。

 チョ国(チョ・グク)前法務部長官の娘に授与された東洋大学総長名義の表彰状を昨年10月に取り上げた『長官と表彰状』編では、番組側の意向に合う取材源だけを選んでインタビューしたと指摘されている。当時東洋大学に在職中だったチン・ジュングォン前教授は「東洋大学で表彰状が偽造されていないと信じている教授は2人しかいなく、ほかの教授は全員、偽造だと思っていたが、(『PD手帳』は)よりによってこの2人にだけ連絡した。最初から決めておいて(2人のところに)行ったのだ」と批判した。『PD手帳』はこの放送でも東洋大学の前職あるいは現職の教授・講師・職員らのインタビューを放送し、一部の人物の音声や姿を「俳優により再現」した。

 『PD手帳』は政治的偏向性を露骨に出す放送をする時、俳優にインタビューを再現させる傾向がある。「長官と表彰状」編は表彰状偽造疑惑が持たれていたチョ国前長官の妻・チョン・ギョンシム元同大教授を擁護する内容だったし、『検察記者団』編も政府が推進してきた検察改革の必要性を裏付ける内容だった。

ソン・ホヨン記者
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