チョ国疑惑時は俳優がインタビューを再現した『PD手帳』、今や内容も歪曲

■「狙った内容にするためインタビュー歪曲するのは重大な取材倫理違反」

 MBCのインタビュー操作疑惑は『PD手帳』だけではない。MBCのメイン・ニュースである『ニュースデスク』は2017年12月に「電子タバコ税引き上げ」に関する内容を報道した際、自社音響スタッフを一般市民であるかのように登場させてインタビューした。2018年1月には「帝王的大統領制に対する弊害が憲法精神に盛り込まれるといいだろう」と言った一般市民とされる人物が、実際にはMBCインターン記者だったことが明らかになり、物議を醸した。取材内容が「真実」であることを示す証拠として提示すべきインタビューで操作疑惑が取りざたされているのだ。

 ソウル大学言論情報学科のユン・ソクミン教授は「再現俳優を使って状況を再現したり、演出したりする方法は、事実を歪曲して伝える可能性があり、使用は極めて制限的に行うべきだ。取材源の話を検証しなければならないMBCが、狙い通りの内容を放送するために頻繁に再現俳優を使って虚偽の事実を放送するのは、深刻な取材倫理違反だ」と話す。

 放送文化振興会のキム・ドイン理事は「インタビューの操作はMBCの番組全体の信頼性を落とすだけだ。『PD手帳』の制作方式をチェックするための監査を請求する」と述べた。市民団体「メディア連帯」は「MBCは公営放送として公正な報道、客観的報道、国民全体のための放送をしなければならないのに、その本分から逸脱して『操作放送』を通じた『報道暴力』を振るっている」と批判した。

ソン・ホヨン記者
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