天才少年ソン・ユグンさん除籍、控訴審も「大学の処分は正当」

■裁判所「論文盗作問題、ソン・ユグンさんにも責任がある」

 これに対して、ソンさんは同年9月28日、裁判所に除籍処分取り消しを求める行政訴訟を起こした。ソンさんは訴訟で、「2016年4月に指導教授が解任された後、2017年3月に新たな指導教授が任命されるまでは教育課程の提供を全く受けられなかったため、在学期間から除外すべきだ」などの理由を挙げた。

 だが、昨年7月11日に行われた除籍処分取り消し請求訴訟で、裁判所は学校側の主張を認めた。

 大田地裁行政第2部(裁判長:ソン・ギグォン部長判事)は、ソンさんがUST総長を相手取って起こした除籍処分取り消し請求訴訟で、ソンさんの請求を棄却した。

 同地裁は「原告は除籍処分の根拠となる学則を無効だと主張しているが、大学の自律性や学則内容を見ても、問題はないと思われる」と判決理由を説明した。

 そして、「指導教授が解任された原因は論文盗作事件にあり、原告(ソンさん)もこの事件で責任を取らなければならない。被告(UST)はこの問題を解決するため努力したと見られるので、在学年限から除外すべきだという主張には妥当性がない」とも説明した。

 その上で、「2015年に博士号論文の審査で合格判定を受けたからと言って、その効力が続くものではない。結論として、原告の請求には理由がない」と結論付けた。

 これを不服とした控訴審でも、裁判所の判断は変わらなかった。大田高裁行政第2部(裁判長:シン・ドンホン部長判事)は19日、ソンさんがUST総長を相手取り起こした除籍処分取り消し請求訴訟の控訴審で、原告の訴えを棄却した。

 同高裁は「一審判決は正当で、原告の主張には理由がない」として原告敗訴の判決を下した。

シン・ジョンフン記者

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  • ▲ソン・ユグンさん 写真=科学技術連合大学院大学

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