コロナ禍で筋トレにはまる韓国20-30代男性、「ボディー・プロフィール」撮影に癒やし感

個人レッスン・献立管理で体脂肪減量、鍛え上げられた体を写真に残して達成感「体はうそをつかない、やって良かった」

 大学生や会社員などの一般人がそれらしいボディー・プロフィール写真を撮影するためには、通常3カ月以上の準備期間が必要だ。大学生のキム・サンウクさん(24)も今年5月、鍛え上げられた腹筋を強調したボディー・プロフィールを撮影した。キムさんは「体はうそをつかない」とし「体型があらわになった写真を掲載することが恥ずかしくなく、逆に誇りになった」と言う。キムさんは4カ月にわたってスポーツジムで週6日、2時間近く筋力トレーニングを行ったほか、鶏の胸肉などで構成された高タンパク、低脂肪の献立を守った。撮影日が近づくと、筋肉がよく目立つように日焼けする「タンニング」に15万ウォン(約1万4000円)ぐらいを使い、計10回通った。キムさんは「体を作る上で最大の敵の一つがお酒だが、コロナのせいで友人に会えず、飲まずに済んだ」と笑った。

 専門家らはボディー・プロフィールの撮影ブームを一種の「補償心理」と分析している。コロナ禍によって失ってしまった自信や自己満足度を「自分が統制できること」を行うことで補償に変えようとしている、というのだ。延世大学心理学科のイ・ドングィ教授は「若者たちがコロナで不確実になった『未来』に代わって『今自分にできること』に集中することで、褒められ認められたいとする心理が働いたもの」と説明する。高麗大学社会学科のキム・ユンテ教授は「現代社会では『体型』も一種の社会的地位と認められている。若者たちは、コロナ禍による剥奪感をこうした方法を通じてでも軽減しようとしている」と述べた。

チョ・ユジン記者

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