韓国の集団免疫、政府は11月予想…海外の分析機関は「来年半ば」

■ワクチンの効果考えると90%の接種必要

 韓国政府は今年9月までに全国民(5183万人)の70%(3628万人)に1回目の接種を終え、11月に集団免疫を達成できると自信を深めている。しかし、そこに目標は楽観的過ぎるとする指摘が示された形だ。理由はいくつかある。

 韓国が導入を予定しているワクチンは現在5種類だ。予防効果はさまざまだ。アストラゼネカのワクチンは62ー70%、ファイザーは95%、モデルナは94.1%、ノババックスは89.3%、ヤンセンは66%などとなっている。ワクチン効果を平均80%とみて計算すると、韓国の全人口の70%(3628人)が抗体を持つためには4535万人(約87%)に接種しなければならない。これは政府が提示している70%の水準をはるかに上回る。高麗大九老病院感染内科の金宇柱(キム・ウジュ)教授は「単純に接種率が70%だからといって、集団免疫が形成されるのではなく、70%がウイルスを無力化する『中和抗体』を持たなければならない。その事実を政府は正確に告知する必要がある」と指摘した。高麗大医学部予防医学科のチェ・ジェウク教授も「アストラゼネカのワクチンを1000万人に接種すれば、うち免疫を持つのは600万-700万人だ。接種スピードの限界などを考えると、現実的に11月の集団免疫達成は困難ではないか」と分析した。

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イ・ジュンウ記者 , キム・ミンジョン記者
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