半導体大乱、突然「無視できないほど巨大」になった台湾

■韓国よりも多彩な半導体産業が共存

 台湾はファウンドリー以外にも半導体をチップに加工する半導体後工程とファブレス分野でも世界的な競争力を確保している。昨年台湾は半導体後工程分野で世界1位(シェア30%)を占め、業界代表格の聯発科技(メディアテック)が善戦したファブレス分野でも世界2位を記録した。聯発科技は昨年、スマートフォン用チップセットで米クアルコムを抜き、シェア世界1位に躍進した。

 韓国科学技術院(KAIST)電機・電子工学部の金禎浩 (キム・ジョンホ)教授は「韓国は異常なほどに後工程分野には関心がなく、最近マグナチップなどファブレス企業が中国系のプライベートエクイティファンドに買収される危機に直面した。韓国もメモリー半導体への依存度を速やかに抑えるべきだ」と指摘した。

 台湾の半導体産業にも懸念材料がある。現地では慢性的な問題点として、「五欠」という表現がある。水不足、電力不足、土地不足、労働力不足、人材不足だ。台湾は今年も冬の渇水で半導体工場が稼働中断の危機に直面し、ガソリンスタンドでの洗車や家庭用水を節約する方式でようやく稼働を維持した。天然ガスの在庫不足による電力不足、国土面積の限界による土地不足も問題点として挙げられる。さらに致命的なのが労働力・人材などの欠乏だ。台湾メディア、聯合新聞網は「半導体の崛起(くっき)を狙う中国による技術の奪取が深刻なので、中国の労働力は使わないというのが不文律だが、大規模な工場増設でそのルールも破られる兆しがある」と報じた。

オ・ロラ記者

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