精神科を受診する韓国の若者たち

 全年齢層で同指数が10点以上の「うつリスク群」の割合は22.8%で、昨年以降、着実に増加傾向にある。2018年(3.8%)に比べると約6倍増だ。うつリスク群の割合も20代(30%)と30代(30.5%)が最も高く、60代(14.4%)の2倍以上だった。 20代の場合、この割合は昨年3月は13.3%と最も低かったが、この1年で2倍以上に達した。

■20-30代の5人に1人「自殺を考えたことがある」

 抑うつ気分が強くなり、自殺を考えたという人も急増傾向にある。調査に参加した人のうち、16.3%は「自殺を考えたことがある」と答えた。これは2018年(4.7%)の約3.5倍に当たり、昨年3月(9.7%)と比べても2倍近く増加している。この割合も若い世代ほど高かった。20代は22.5%、30代は21.9%と高く、50代は12.5%、60代は10%だった。

 専門家らは、若い世代の新型コロナ禍における抑うつ気分が高い理由に、「将来に対する不確実性」を挙げている。江北サムスン病院精神科のシン・ヨンチョル専門医は「いつまで続くか分からない新型コロナ禍で不確実性が大幅に高まり、若い世代ほど大きな苦痛を感じている」と話す。大韓神経精神医学会のイ・ドンウ政策研究所長は「最も多く動き、活動的な世代であるほど、ソーシャルディスタンスなど防疫措置によりストレスを感じている」「政府は若い世代を支援するための方策を速やかに立てるべきだ」と語った。

 一方、疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長は同日の記者会見で、「新型コロナは数回の予防接種で根絶可能な感染症ではなく、管理するのが難しい」「変異ウイルスの流行で発生が続く可能性がある状況だ」と述べた。

イ・ジュンウ記者

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