中国の掘削船を肉弾戦で阻んだベトナム、西海を中国に差し出している韓国

 このようなことが実際に行われているのが南シナ海だ。中国は勝手に、明の時代の地図を取り出して南シナ海に「九段線」という境界線を引いた。九段線はベトナムやフィリピンなど周辺国の近海だけを除き、南シナ海の90%を中国の領海として画定している。誰が見ても話にならないこじつけだ。常設仲裁裁判所は2016年、フィリピンが中国を相手取り起こした訴訟で、「南シナ海の大部分に対する中国の領有権主張は法的根拠がない」との判決を出した。だが、中国はこれを無視したまま、南沙群島(スプラトリー諸島)と西沙群島(パラセル諸島)を占拠し続けている。しかも、そこにコンクリートを注入して人工島を作り、軍事基地を建設、周辺国を威嚇した。

 ベトナムの対応は違った。中国が2014年に西沙群島に石油掘削船を派遣すると、ベトナムはよその領海に入るなと哨戒艦や漁船などを多数送り込み、肉弾突撃戦を展開した。そして、双方のぶつかり合いになり、ベトナム船が沈没した。中国はベトナムに抗議をしたが、ベトナムは手綱を緩めなかった。ベトナムでは大々的な反中デモが起こり、中国人の工場が燃え、中国人たちが自国に多数避難する事態も発生した。

 ベトナムと中国は歴史的に見ても事あるたびに対立し、衝突してきた。ベトナムは紀元前111年に漢の武帝に滅ぼされた。その後1000年近く、中国勢力を追い出すための葛藤(かっとう)と戦いが続いた。ベトナムは中国が攻撃し、報復しても退かなかった。1979年には中国軍がカンボジアからのベトナム軍の撤退を要求、国境を越えて全面攻撃した。北西部の地方都市を占領したが、ベトナム軍の反撃に苦戦し、20日目に撤退した。

■国力ランキング世界1位は米国、韓国8位…中国は?

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