【コラム】リネージュもどきばかり量産する韓国のゲーム会社

 このところ、韓国のモバイルゲーム市場では地殻変動が起きつつある。数年にわたりグーグルプレイストアやアップルのアプリストアで売り上げ1-2位に君臨してきた「リネージュ」シリーズを抑える作品が、次々と出現しているからだ。ネットマーブルが送り出した『第2の国』は、日本のゲーム会社「レベルファイブ」とスタジオジブリの合作ファンタジーゲーム『二ノ国』を再解釈した作品。原作を基に、まるでアニメーションを見ているかのような高い品質のカートゥーンレンダリング(コンピューターグラフィック)や、ジブリ音楽の代名詞である久石譲が音楽監督を務めるということで、発売前から期待を集めた。また、カカオゲームズの野心作『ODIN:Valhalla Rising』(以下『ODIN』)も、広いオープンワールド(ゲーム内のさまざまな地域を制限なく歩き回れるシステム)と北欧神話に基づいたストーリー、グラフィックなどでゲームユーザーの注目を集めている。

 だが、これらのゲームはどれも、基本的な収益構造はリネージュの枠組みから抜け出せていないというのが現実だ。そういう理由で、ゲームユーザーの間からは、「リネージュライク」という言葉が盛んに出ている。リネージュを一つのゲームジャンルと見なしているのだ。主に有料アイテム販売などの収益構造、ゲームシステムの類似性などにより「リネージュライク」に分類される。NCSOFTが今年5月にリリースした『トリックスターM』は「かわいいリネージュ」、『第2の国』は「ジブリネージュ」、『ODIN』は「北欧リネージュ」だという声も聞く。

 『第2の国』や『ODIN』としては、悔しい面もある。完全に「リネージュライク」と呼ぶほど甚だしくはないからだ。換言すると、確かにゲームのキャラクターを育てる上で確率型アイテムなどが重要な位置を占めており、一部のゲームシステムも似ているが、細かな売り出しの方向性は別のところを志向している-というのが開発側の説明だ。

■韓国のデジタル競争力は8位、日本27位、TOP10は?

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 【コラム】リネージュもどきばかり量産する韓国のゲーム会社

right

あわせて読みたい