批判的なメディアに「スパイ」のレッテル…総選挙を控えたプーチン大統領、弾圧を開始

四つの報道機関、18人のジャーナリストを「外国の代理人」と決めつけて弾圧
ガーディアン紙「独立メディアに対する死刑宣告」

 昨年の憲法改正で事実上の終身政権の土台を固めたロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、今年9月の総選挙を前に、大々的な底引き網スタイルの野党弾圧に乗り出している。特に、自分の最大の政敵である野党系指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏など主な反体制活動家に対する粛清を締めくくると同時に、政府を批判するメディアに「スパイ」のレッテルを貼って次々と退場させ、論争が拡大している。英国BBC放送は最近、「プーチンは終身政権のため、たった一つの変数も残さないように全力を尽くしている」と評した。

 ロシアの通信・メディア監督機関である「ロスコムナドゾル」は7月26日(現地時間)、プーチン大統領に批判的な活動を行ってきた「反腐敗財団」など、ナワリヌイ氏の組織と関連があるウェブサイトへのアクセスを遮断したと発表した。ナワリヌイ陣営によると、この日アクセスが遮断されたウェブサイトだけでも49に上る。ロスコムナドゾルは「検察の要請に基づき、この日からナワリヌイ関連のコンテンツに対するアクセスを止めた」と説明した。

 これに先立ち今年6月、モスクワの裁判所は、ナワリヌイ氏の反腐敗財団とその後身である市民権利保護財団に対し政治不安・扇動などの容疑をかけて過激派団体に指定。団体の活動を中止させ、次の選挙に関係者が立候補することを禁止した。英国日刊紙「ガーディアン」は「終身政権に向けた改憲後に行われる最初の主要選挙を前に、プーチンが政敵を根絶やしにしている」と評した。

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イム・ギュミン記者
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