▲写真=NEWSIS

 「国民が野球好きで観戦したい人が多いのに、グラウンドが狭いと大変でしょうね」

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は先月27日午後、ソウル市内の蚕室野球場で行われた韓国シリーズ第3戦の始球式を前に、韓国野球委員会(KBO)の具本綾(ク・ボンヌン)総裁に対してこう話した。具総裁が「野球の熱気に比べて球場が狭く、数十万ウォン(数万円)の違法チケットも多数出回っている。韓国にも4-5万人収容の球場が必要だ」と説明したからだ。

 朴大統領は「2013コリアン・シリーズ」と胸に書かれた濃紺のユニホームを着て始球式に臨んだが、本来KBOが事前に渡したのは北京五輪で韓国代表が着たユニホームだった。始球式のユニホームを変更した理由は二つあるという。一つ目は、韓国代表のユニホーム上衣の胸に書かれたスポンサーのロゴが問題視されたこと。二つ目はユニホームの色がサムスン・ライオンズのチームカラーと同じスカイブルーだったことだ。サムスンと斗山が激突する韓国シリーズで、大統領が一方のチームを象徴するカラーのユニホームを着るのは支障があったわけだ。

 青瓦台(大統領府)は「大統領は始球式に備え、誰かに投げ方を教わって練習していたようだ」と説明した。大統領の投げたボールは放物線を描いて転がったが、方向はかなり正確だった。

 朴大統領は自分でサインしたボール3個をKBOと、サムスン・斗山の各球団にプレゼントした。ボールはそれぞれの野球博物館が所蔵する予定だ。インターネットでは、この日朴大統領が日本のブランド(アシックス)のシューズを履いていたことについて非難の声もあった。青瓦台側はシューズまでは気を使っていなかったようだ。

 一方、27日夜に青瓦台の緑地園で開催された「アリラン公演」と宮廷飲食・野生花の展示は、朴大統領が自ら出したアイデアだったという。

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