韓国最高の名門ソウル大学で、学生の国家観がうかがえる論争が起こり話題となっている。そのテーマは「戦争が起こればあなたは参戦しますか、逃げますか」というものだ。

 ある予備役の学生が13日、ソウル大生専用のネット掲示板に「戦争が起これば予備軍には入隊するのだろうか」というタイトルで「セウォル号沈没事故を見て、予備軍には入隊せず逃げることを決めた」と書き込んだ。

 学生はこの書き込みの中で「乗客のリストさえ確認できないのを見ると、韓国軍や政府には膨大な数の予備軍兵士を把握する能力などなさそうだ」とも指摘した。

 この日5000人のソウル大生がこの書き込みを読んだところ、賛成・共感を意味する「推薦」のマークは130あったのに対し、反対の「非推薦」は約30にとどまった。100以上あったコメントでは70%がこの学生の意見に同調していた。その中には「国は非常時には皆さんを捨てる。皆さんも国を捨てる準備をしておくべきだ」「招集には絶対に応じないようにしよう。みんなで約束しよう」などというものもあった。

 一方でこれを批判する書き込みは少数派だった。ある学生は「共同体を守るために参戦するのは市民としての義務だ」とした上で「私自身と未来を担う子どもたちの前で恥ずかしい思いをしないために参戦する」と書き込んでいた。さらに「逃げる」という学生たちに対して「あなたたちこそ第2のセウォル号船長だ」などと批判し「(ソウル大生として)さまざまな恩恵を受けておきながら、いざというときに逃げるというなら、(セウォル号船長のような)大人たちを悪く言う資格などない」とも主張した。

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