▲写真=NEWSIS

柳賢振のア・リーグ移籍で来年コリアン・ダービー・韓日戦「方策」

高校の後輩・崔志万のチームと19回対戦…秋信守・金広鉉との対決にも関心

強打者の筒香・右腕の田中…日本人選手たちとも「ビッグゲーム」

 「柳賢振(リュ・ヒョンジン)の入団はブルージェイズのファンにとって希望のプレゼントだ」(カナダの日刊紙トロント・スター)

 柳賢振(32)がカナダのトロントに行くことが決まると、米大リーグ(MLB)アメリカン・リーグ東地区晩年下位チーム・ブルージェイズのファンは興奮した。ソーシャル・メディアには「今回、球団フロントはいい仕事をした」「我々がRyu(柳賢振)を獲得するなんて信じられない」などと期待に胸を膨らませる反応が相次いだ。柳賢振の移籍は韓国の野球ファンにとっても、以前に比べ多くの見どころを提供してくれることになる。2020年には韓国人選手同士が対戦する「コリアン・ダービー」や、日本人選手と対決する「韓日戦」がさらに増えるからだ。

■高校の先輩VS後輩、勝つのはどっち?

 来季、柳賢振が最も多く対戦する相手は、同じアメリカン・リーグ東地区所属の4チームだ。そのうちの1つがタンパベイ・レイズだが、このチームには柳賢振が卒業した仁川・東山高校の4年後輩に当たる崔志万(チェ・ジマン、28)がいる。2人はまだ対戦したことがない。来季、ブルージェイズとレイズは19回対戦するだけに、高校の先輩・後輩対決が複数回実現する見通しだ。ただし、左打者の崔志万は主に右腕の先発投手の相手として出場する。2019年は487打席のうち393打席(約81%)が右腕投手との対戦だった。

 柳賢振は秋信守(チュ・シンス、37)=テキサス・レンジャーズ=とも対戦する。ブルージェイズとレンジャーズは来年5月から6月にかけて合計7回対戦する。柳賢振と秋信守は2013年7月29日、ロサンゼルス・ドジャースとシンシナティ・レッズに所属していた時に対決した。この時は柳賢振が秋信守に対して2打数無安打1四球を記録した。アウトカウントの1つは三振だった。柳賢振はその試合で7イニングを2安打1失点に抑え、勝利投手となった。

 ポスティング・システムを経てセントルイス・カージナルスに入団した金広鉉(キム・グァンヒョン、31)との対決も関心を呼ぶ。2人はかつて韓国プロ野球界の最高投手の座をめぐって競い合った。先発投手として開幕試合やオールスター戦で対戦したことはあるが、公式戦ではなかった。ブルージェイズとカージナルスは来年6月と8月に合計4回、試合を行う。先発ローテーション次第では2人の先発対決が実現するかもしれない。柳賢振は今月初めのある授賞式で、「(金広鉉は)できるだけ相手にしたくない。スタジアムで会ったらお互いプレッシャーになるだろう」と話した。

■「ミニ韓日戦」も多数

 柳賢振は、来年トロントでこれまでよりも多くの「ミニ韓日戦」を行うことになる。ブルージェイズと19試合対戦するレイズには左打者の筒香嘉智(28)がいる。今季まで日本プロ野球(NPB)で10シーズンプレーし、打率2割8分5厘・205本塁打を記録した強打者だ。筒香はポスティングを経て今月、レイズに入団した。

 ニューヨーク・ヤンキースには右腕投手の田中将大(31)がいる。同じアメリカン・リーグ東地区のブルージェイズとヤンキースはシーズン中に19回対戦する予定だ。柳賢振はドジャースで過ごした7シーズンで、同じ地区(ナショナル・リーグ西地区)に所属するサンフランシスコ・ジャイアンツ戦に18回登板したが、このうち9試合の相手先発投手がマディソン・バンガーナー(30)=現:アリゾナ・ダイヤモンドバックス=だった。柳賢振と田中も、何度も先発対決をする可能性があるということだ。ブルージェイズは「二刀流」大谷翔平(25)が所属するロサンゼルス・エンジェルスとも6回対戦する。状況によっては柳賢振と大谷が先発投手対決をしたり、投打で対決をしたりする可能性がある。では、7年間所属したドジャースとの対戦はあるのだろうか。両チームはリーグが違うので来季は対戦がない。対戦するには、各リーグで優勝してワールド・シリーズに進出する必要がある。

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