ポステック(浦項工大)は最近になってアジアはもちろん、韓国国内でも研究競争力が見劣りするようになった。

■「THE世界大学ランキング2021」1位はオックスフォード大、ソウル大60位…東京大は?

 

 国際学術誌のネイチャーは先月25日、過去1年間における論文の被引用件数を基準に上位200位のアジアの大学や研究機関を選定したが、それによるとポステックは65位(被引用論文243件)にとどまった。中国科学院が1位で5832件、中国科学技術大学が2位で1319件、東京大学が3位で1307件だったが、それらと比較すると、その差はあまりにも大きい。政府による巨額の投資や支援を受けている中国の各大学が日本を抑えてアジアで最高の研究機関へと成長を続けているのとは対象的だ。しかし韓国の大学と比較してもソウル大学(22位)、KAIST(26位)、延世大学(52位)、蔚山科学技術院(60位)、基礎科学研究院(61位)よりも順位が低かった。ポステックは物理や生命科学など四つの学問分野ごとの評価でも上位20位以内に一つも入れなかった。

 学界からは「ポステックは今後安定した研究費の支援や優秀な人材確保を怠れば、二流大学、三流大学へと転落してしまうだろう」といった懸念の声も出ている。中国は政府主導で自国の大学や研究所などに巨額の投資を行い、基礎科学を育成している。精華大学や北京大学など上位の大学は年間の予算が200億人民元(約3400億円)の水準に達しているが、これはポステックの10倍に相当する。巨額の資金を背景に成長を続ける中国は科学技術分野での論文数でもすでに米国を抜いて世界最高と評価されている。

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