東京五輪の野球で韓国が日本に敗れ、敗者復活戦に回ると、ネットユーザーの一部が選手たちに向かって過剰な非難コメントを書き込んだ。そのためか、ポータルサイトの応援ページでは一部選手のコメント欄だけが消えた。

 金卿文(キム・ギョンムン)監督率いる野球韓国代表チームは4日、横浜スタジアムで行われた東京五輪の野球準決勝で、2-2だった8回裏、山田哲人=ヤクルトスワローズ=に走者一掃の二塁打を打たれ、2-5で負けた。

 この試合で4番手投手として登板した高祐錫(コ・ウソク)=LGツインズ=は8回一死一塁で近藤健介=日本ハムファイターズ=の併殺打性の打球を一塁でアウトにできず、ピンチを招いた。一塁手・黄載鈞(ファン・ジェギュン)=KTウィズ=が二塁に投げて一塁ランナーをフォースアウトにしたが、遊撃手・呉智煥(オ・ジファン)=LG=の送球を受けてベースカバーに入った高祐錫が一塁でアウトにできず、バッターランナーを生かしてしまった。後続の左打者・村上宗隆=ヤクルト=を申告敬遠で出塁させた高祐錫は、9番打者・甲斐拓也=ソフトバンクホークス=にまた四球を許した。続いて力のある1番打者・山田哲人にレフトフェンス上部を直撃する走者一掃の二塁打を打たれ、それで試合が終わった。

 試合後、「ナムウィキ(Namuwiki)」上の高祐錫を紹介する文は「反民族行為者」に変わった。ナムウィキは韓国のネット百科事典サイトで、誰でも項目の作成・修正ができる。この紹介文は別の人物によって再び変更されたが、高祐錫のナムウィキの東京五輪の項目には「試合をメチャメチャにした人物になった」という説明が残されている。

 このためか、ポータルサイト「ネイバー」の「選手を応援して下さい」というページから高祐錫の応援コメント欄が消えた。高祐錫の応援ページではインタビュー動画のみ見ることができる。ほかの野球選手の応援ページでは動画の右側にリアルタイムでその選手への応援コメントが書き込める欄が設けられている。

 ネイバー応援ページからコメント欄が消えたのは高祐錫だけではない。梁義智(ヤン・ウィジ)=NCダイノス=と呉在一(オ・ジェイル)=サムスンライオンズ=も応援コメント欄が消えた。韓国打線が反撃を始め、同点になった6回表、ほかの選手たちが安打で得点したのに、梁義智と呉在一は三振に終わった。

 韓国は5日夜7時、同じ横浜スタジアムで米国と敗者復活戦を行い、再び決勝進出に挑む。米国に勝てば7日夜7時に日本と待望の決勝戦で激突することになる。米国に負ければ7日昼12時にドミニカ共和国と3位決定戦を行う。

ホーム TOP