裁判
隣家の犬に吠えられた男が「殺人未遂で懲役7年務めた。ケンカ売るな」と貼り紙、罰金400万ウォン=ソウル西部地裁
「隣の家の犬が自分に向かってほえた」という理由で、飼い主の家のドアに「殺人未遂で懲役7年務めた。ケンカを売るな」と書いた紙を貼った男が一審で罰金刑を言い渡された。ソウル西部地裁刑事第6単独のキム・ソンデ判事は、脅迫などで起訴された被告の男(62)に罰金400万ウォン(約39万円)を言い渡したと14日、明らかにした。
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男は今年5月6日夜10時ごろ帰宅した際、隣に住むAさんの飼い犬が自分に向かってほえたことから、A4用紙に手書きで「殺人未遂で懲役7年務めて出てきたから、ケンカを売るな。おとなしく暮らしたい』と書き、Aさんの家のドアに貼った。これを見たAさんが抗議すると、「×××、オレはおとなしく暮らしたいんだ」「オレにケンカを売るな」などと言ってAさんを脅したという。男は実際に暴力などを振るって7年間服役して出てきたとのことだ。男は今年3月にも自分が暮らしている集合住宅の階段で騒ぎを起こし、これを止めようとした近所の住人Bさんの腹部に頭突きしたことがあるという。裁判所はBさんが処罰を望んでいないため、この部分については公訴を棄却した。
先月開かれた結審で、検察は「被告は暴力犯罪の前科があるにもかかわらず、再犯をするなど、厳罰に処する必要性がある」として懲役10月を求刑した。被告側は「容疑を認める」としながらも、「暴力犯罪の前科がいくつかあるが、酒に酔って起こしたもので、アルコール依存症の治療を受ける予定だ」と善処を訴えた。だが、判事は「(被告は)暴力犯罪による前科が多数あり、この事件の犯行の経緯、内容などに照らして罪質が良くない。被害者から許されてもいない」として、有罪判決を下した。
キム・ミンギ記者