市況・統計
「家庭より仕事優先」の韓国人、2011年54.5%→2021年33.5%
ワークライフバランスを重視する傾向が広がり、「家庭よりも仕事優先」と考える韓国人は3人に1人に減少したことが分かった。
世界で最も労働時間が長い国はメキシコ、韓国3位、日本は?
韓国統計庁が17日発表した「2021年社会調査」結果によると、就業者のうち「仕事が優先」との回答は33.5%で、2年前の調査(42.1%)に比べ8.6ポイント減少した。2011年の調査では54.5%に達していた。10年前の時点では半数の人が「仕事は優先」と考えていた、最近はそれが3人に1人に減少した格好だ。「仕事より家庭が優先」との回答は18.3%で、2年前の調査(13.7%)よりも4.6ポイント増えた。仕事と家庭の割合は「同程度」との回答は48.2%だった。
統計庁の調査は全国1万9000世帯の満13歳以上の世帯構成員3万6000人を対象として、今年5月に実施された。韓国社会の全般的な生活条件を2年前と比較して尋ねる設問もあった。「改善した」との回答は31.5%、「悪化した」との回答は24.9%だった。2年前の調査では「改善した」(48.6%)との回答が「悪化した」(9.1%)を圧倒していたが、今回は「悪化した」との回答が増えた。
若年層で生活条件が「悪化した」と感じる人の割合が高かった。回答者のうち19-29歳では「悪化した」(25.6%)が「改善した」(25.4%)を上回り、30-39歳では「悪化した」との回答が1.9ポイント多かった。一方、60歳以上では「改善した」(34.5%)が「悪化した」(19.8%)よりも多かった。
過去1年間寄付をしたことがある人の割合は21.6%、今後寄付を行う意向がある人は37.2%だった。この割合は11年以降、減り続けている。10年前の調査時に比べ、寄付経験がある人は14.8ポイント、寄付意向がある人は8.6ポイント減少した。
コロナで自宅に滞在する時間が増えたとされるが、本は身近にはならなかった。過去1年間に読書した人は45.6%で、半分以下に減少した。2年前の調査(50.6%)よりも5ポイント低下した。2013年(62.4%)以降、読書人口は減少傾向が続いている。
金正薫(キム・ジョンフン)記者