▲米国民主参与フォーラム(KAPAC)会員らは先月1日(現地時間)、米連邦議会前で韓半島平和法案の米国議会提出を求める記者会見を行った。/朝鮮日報DB

 韓米首脳会談当日の26日(現地時間)、米ホワイトハウス前で現地の韓人団体(米州民主参与フォーラム・KAPAC)の関係者らが尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領を「民族の反逆者」などと非難する抗議行動を行った。文在寅(ムン・ジェイン)前政権期間中に設立されたこの団体は共に民主党を支持しているという。団体はこの日「民族の反逆者・尹錫悦」「金建希(キム・ゴンヒ)特検」「10・29梨泰院惨事特別法」「韓米連合訓練中止」などを訴えてデモを行った。

【写真】ホワイトハウスを訪れた尹大統領と金建希夫人

 文前大統領の慶煕大学法学部の後輩となる元実業家のチェ・グァンチョル氏が2017年に設立したこの団体は、文在寅前政権では共に民主党関係者らと米国現地でフォーラムなどを開催し、当時の政権を支持する活動を行ってきた。当時京畿道知事だった李在明(イ・ジェミョン)共に民主党代表をはじめ、同党の李洛淵(イ・ナクヨン)元代表、宋永吉(ソン・ヨンギル)元代表、金慶洙(キム・ギョンス)前慶尚南道知事などがこの団体主催のイベントに祝辞を送った。また同党の金炅侠(キム・ギョンヒョプ)議員、尹建永(ユン・ゴンヨン)議員らは基調講演や講演者となったことがある。

 チェ氏を含む団体の役員らは昨年8月に慶尚南道梁山の文前大統領の自宅を訪問し、1時間以上にわたり対話を交わした。その席で文前大統領は彼らに「米国国内で党の枠を超えた韓半島の平和に関する公共外交活動を行ってほしい」と求めたという。実際に彼らは文在寅前政権で米連邦議会下院議員らに対し、終戦宣言や平和協定を目指す韓半島平和法案に向けた署名運動を行った。

 これらの功績が認められ、チェ氏は文在寅前政権末期に民主平和統一諮問会議米州副議長に任命された。尹錫悦政権発足後も「韓半島終戦宣言および平和協定締結運動」を米国で続けているため、現政権とは対立しているという。民主平和統一諮問会議の事務局は今年2月にチェ氏を諮問委員から解嘱した。チェ氏は今回の尹大統領訪米を前に「韓半島を巡る4強とのバランス外交が重要だが、最近の中国やロシアとの関係を見て多くの同胞が懸念している」との立場を表明した。

朴国熙(パク・ククヒ)記者、キム・ウンジュン記者

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