▲写真=UTOIMAGE

【NEWSIS】中国の国内線旅客機で、ある女性客室乗務員が膝を突いたまま長時間にわたり乗客に応対する様子が捉えられ、論争になっている。

 「中華網」など中国メディアによると、中国・四川航空3U8920便が今月5日、杭州から成都へ向かっていた途中、乱気流に遭遇して機体が上下に大きく揺れ、乗客の男性の一人が恐怖を訴えた。この乗客を安心させるため、ある女性客室乗務員がおよそ30分間、膝を突いて応対したと伝えられている。

 当時、赤いワンピースタイプの制服を着て靴を履いた乗務員は、座席に着いた状態の乗客男性と目線の高さを合わせるためずっと床に膝を突いていた。

 だが、別の乗客がこの様子をSNS(交流サイト)や現地メディアなどに公表したことで論争が広まった。

 問題の写真を掲載した乗客は、SNSで「精神的不安を訴える乗客に助けを与えるのは乗務員の重要な業務の一つだが、過度な応対を要求し、これに応じるよう航空会社が定めているのは人権侵害行為だと感じる」とし「女性乗務員がワンピース姿で長時間膝を突いているにもかかわらず、当の航空会社側には、これを制止したり適切な援助を与えたりする者はいなかった」と指摘した。

 こうした論争が続くと、四川航空側はSNSの公式アカウントを通して「乗客の安定のため支援する乗務員の応対を巡る問題については、標準規定があり、これに基づいて行われている」と釈明した。

ホ・ソウ記者

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