▲イラスト=UTOIMAGE

 【NEWSIS】子どもたちの出入りを禁止する「ノー・キッズ・ゾーン(No Kids Zone)」に続き、高齢者の出入りを制限する「ノー・シニア・ゾーン(No Senior Zone)」のカフェが現れて議論を呼んでいる。

 8日、各種インターネット・コミュニティー・サイトやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で「ノー・シニア・ゾーン」というタイトルが付けられた1枚の写真がシェアされた。この写真には「ノー・シニア・ゾーン」「60歳以上の高齢者出入り制限」と書かれたカフェの入り口が写っている。だがその一方で、この表示の横には「盲導犬を歓迎します」というシールが貼られている。

 この写真を掲載したネットユーザーは「ご参考までに、ここは特に座るところもない閑静な住宅街の一角のカフェ」「どんな事情か分からないが、親がここを通りかかるのではないかと思うと怖い」とも書いた。短文投稿SNS「ツイッター」でこの写真をシェアしたネットユーザーは「盲導犬は歓迎しているし、ノー・キッズ・ゾーンでもないようだ。合成(写真)だったらいいのだが」と言及した。

 この写真がネット上で拡散されるや、多くのネットユーザーたちがカフェ側を批判した。「ノー・キッズ・ゾーンが登場した時から予想されていたことだった。みんな、いつかは自分も弱者になるとは思っていないようだ」「私たちはみんな年を取っていくものなのに。特定の年代の出入りを制限するのはヘイト(憎悪)を助長する」「世の中があまりにも厳しくなった。殺気に満ちている」などのコメントが相次いだ。

 あるネットユーザーは「ノー・シニア・ゾーンと書いていなくても、年を取った人が入ると、面と向かってイヤな顔をする店はもともと多かった。私たちはまだ年を取っていないので気付かないだけだ」「お年寄りたちはいつも顔色をうかがいながら、『若い人たちだけが行く所ではないか。そういう所に行ったら、話しかけにくいほど(態度が)冷ややかだ』と言っている」と指摘した。

 ただ、一部には「カフェの事情もよく調べるべきだ」という意見もある。「ああいう言葉を掲示するようになった理由が気になる」「ノー・キッズ・ゾーンでないのを見ると、年寄りによるカスハラ(カスタマーハラスメント)が多少なりともあるケースではないだろうか」などのコメントもあった。これに対して、別のネットユーザーは「カスハラは年齢・性別に関係なくある。年齢で分けるのは差別だ」と反論した。

クォン・ソヨン記者

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