中国で4歳の子どもが傘をさして26階の高さから飛び降り、多発性骨折を負うという事故が発生した。この子どもは漫画を見てまねしようと思い、傘を手に飛び降りたが、傘や木などが緩衝材の役割をして奇跡的に助かった。毎日経済新聞など中国の各メディアが28日(現地時間)に報道した。

 報道によると、26日、湖南省吉首市に住むA君(4)が傘を持ったままマンション26階のベランダから転落したという。共働きで留守の両親に代わってA君の世話をしていた祖母が、A君の姉を迎えにしばらく1階に降りていた間に、1人でいたA君が危険な行動を取ったのだ。A君は漫画を見てまねしようと思い、傘をパラシュート代わりにして飛び降りたという。A君の家のベランダには防犯ネットが設置されていなかった可能性も取りざたされている。

 この事故でA君は全身に多発性骨折を負い、右手を除く手足がすべて折れたという報道もある。A君は現在、病院で手術を終え、幸い命に別条はないという。命を落としかねない大事故だったが、子どもの体重が軽かった上、木の枝に引っかかってから地面に転落したことで衝撃がやや減ったものとみられる。

 中国では2017年にも同様の事故が発生したと報道された。この報道によると、江蘇省蘇州市に住む7歳の子どもが傘を開いて10階の高さから飛び降りるという事故があったとのことだ。この時も子どもは手術が必要なほどの大けがをしたが、今回の事故と同様に転落する際に電線に引っかかって衝撃が緩和され、助かったという。同じころ、新疆ウイグル自治区でもアニメ映画を見ていた5歳の少女が傘を持って11階から飛び降り、4階のベランダに落ちるという事故があった。

 中国のインターネット上では、「奇跡的に助かった」「危険すぎる行動だ」「親はベランダに安全装置を取り付けなければならない」「子どもたちが漫画を見てまねしないよう徹底的に教育しなければならない」などと反応している。現地メディアは「世界的に見ても、子どもたちが漫画のシーンをまねしてけがをしたり死亡したりするケースが多く発生している」「幼い子どもたちは想像力が豊かなので、十分な安全教育が必要だ」と指摘した。

イ・ヘジン記者

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