▲10日(現地時間)にインドネシアのジャワで行われた親善試合中にセプティアン・ラハルジャ選手(35)が雷に打たれて死亡した。/@githii

 インドネシアで、サッカーの試合に出場していた選手が雷に打たれて死亡するという悲劇的な事故があった。

 現地メディアPRFMによると、事故が起きたのは今月10日(現地時間)、インドネシア西部の西ジャワ州にあるシリワンギ・スタジアム。親善試合中にセプティアン・ラハルジャ選手(35)が雷に打たれて倒れた。セプティアン選手は即座に病院に搬送されたが死亡した。

 SNS(交流サイト)には、当時の状況を撮影した動画が出回った。セプティアン選手がピッチを歩いていたところ「ピカッ」と稲妻が光って同選手を直撃。近くにいた選手は稲妻の衝撃のせいかその場にへたり込んだ。チームメートらは、倒れたセプティアン選手の元へ駆け寄った。

 落雷の瞬間を目撃した人たちによると、セプティアン選手のユニホームは裂け、体にもやけどを負った。人間が雷に打たれるのは、周囲に建物のない開かれた空間にいるときで、頻繁に起きるわけではないが時折発生するという。このような種類の落雷は、電流の一部が心血管や神経系を伝って移動するため、最も致命的だとされている。

 セプティアン選手の所属するチームは11日、同選手の生前の写真をネット上に掲載し、哀悼の意を表すバラの絵文字を添えた。この投稿には、同選手の冥福を祈る数百件のコメントが付いた。インドネシア・サッカーリーグの他のチームは、セプティアン選手を追悼して黙とうする選手たちの写真を投稿した。

 サッカーの試合中に選手が雷に打たれて死亡する事故は以前にも発生した。2004年には中国のサッカーリーグで、18歳のチャン・タオ選手が練習中に雷に打たれて死亡した。その後、事故のあったスタジアムは撤去された。

 昨年12月にはブラジル・パラナ州のサント・アントニオ・ダ・プラチナで行われた地域のアマチュアサッカー大会で、試合中に落雷があって1人が死亡、5人が重傷を負った。

イ・ガヨン記者

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