韓国・仁川市江華郡で夫の浮気を疑った妻(57)が娘婿と共謀して夫(58)の局部を切断した。江華署は1日、妻と娘婿を相次いで逮捕した。

 妻は同日午前1時ごろ、仁川市江華郡華道面の喫茶店で被害者である夫の局部を凶器で切断して殺害しようとした疑い。娘婿は被害者をロープやテープで縛るなど犯行を助けた疑い。 

【写真】夫の局部を切断した妻

 妻と娘婿は被害者が寝ていた喫茶店に気づかれないように入り犯行に及んだ。夫は当時、一人で酒を飲んで寝ており、抵抗もできないまま横になった状態で被害に遭ったという。

 妻と娘婿は犯行後、被害者を放置して現場を離れた。その後、被害者はロープを解いて建物の外に出て、ちょうど近くを通ったタクシーを止め、119番への連絡を求めた。タクシー運転手は被害者の代わりに119番に「頭部を刃物で刺された」と通報した。警察関係者は「被害者は必死にもがいてロープを解いたとみられる」と話した。被害者は重要部位だけでなく、頭と胴体など数カ所を刺されていた。病院に搬送された被害者は縫合手術を受け、生命に支障はないが、切断された部位が回復するかどうかは不透明だという。

 警察は同日午前2時ごろ、江華邑新門里で妻を逮捕。午前6時ごろに娘婿を逮捕した。

 被害者と妻は5年以上別居してきたという。被害者は10日ほど前から知人が経営する喫茶店に寝泊まりしていた。捜査関係者によると、妻は取り調べに対し、「夫の浮気を疑って犯行に及んだ」と供述した。娘婿は「義母が(家出した)義父を見つけたというので、一緒に現場に行った(義父を)懲らしめに行くと思っていた」と話した。娘婿は普段、義母が怖く、言われた通りにせざるを得なかったとも説明した。

 警察は、妻と娘婿が被害者を殺害する意図で犯行に及んだとみて、殺人未遂などの容疑を適用した。夫婦の娘は容疑者2人が犯行に及んでいた当時、幼い2人の子どもと自宅にいた。警察は娘には特に容疑はないとした。

 韓国では女性が男性の局部を傷つける事件がしばしば起きている。2020年5月、ソウル市道峰区で60代の女性が元夫に睡眠薬を飲ませて眠らせた後、凶器で局部を切断した。女性は長期にわたり家庭内暴力を受け、夫と熟年離婚したが、暴力に苦しんでいたという。2011年2月、全羅北道淳昌郡ではカンボジア出身の移住女性が凶器で夫の局部を傷つけ、逮捕された。この女性は双極性感情障害と妄想障害を患い、偶発的に犯行に及んだ。

江華(仁川市)=イ・ヒョンジュン記者

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