▲李華泳元京畿道平和副知事/ニュース1

 「サンバンウル対北朝鮮違法送金事件」の核心人物である李華泳(イ・ファヨン)元京畿道平和副知事が、当時京畿道知事だった李在明(イ・ジェミョン)共に民主党代表にサンバンウルグループによる訪朝費用肩代わりについて報告したという供述が5日、法廷で明らかになった。

 李華泳元副知事は昨年の検察による取り調べに対し、「サンバンウルのキム・ソンテ会長が(京畿道知事の)自発的に訪朝費用を全て処理してくれると聞いていたし、それについて李在明代表に報告した」と供述したという。元副知事はまた、「李在明代表が『うまくやってほしい』と答えた」と語ったという。

 李華泳元副知事が李在明代表にサンバンウルによる北朝鮮への送金事実などを報告したと語った事実は一部明らかになっていたが、具体的な状況と供述内容が裁判過程で公開されたのは初めてだ。

 水原地裁では同日、李華泳元副知事の汚職、外国為替取引法違反事件の公判が行われ、証拠調べが行われた。 証拠調べは検察が申請した証拠の中で採用された内容を公開し、立証趣旨を説明することを指す。

 検察が公開した証拠の中には、李華泳元副知事の供述調書が含まれていた。李華泳元副知事は検察が尋ねる前に、訪朝費用肩代わりについて李在明代表に報告したと供述したという。

 検察が公開した供述調書によると、李華泳元副知事は昨年6月9日、検察の取り調べに対し、初めて訪朝費用について自白した。当時元副知事は弁護士の助けを受けながら供述したという。元副知事は「キム・ソンテ氏が李在明知事の訪朝費用100万~200万ドルを送り、契約書を書くなど、事がうまく運んでいるようだ、2020年初めに訪朝が実現しそうだと報告した」と供述した。

 李華泳元副知事は同月14日に行われた検察の取り調べで、「(李在明代表に対し、かつて南北交流事業を主導した)現代峨山のような企業の役割が必要だと伝えた」とし、「訪朝費用について、李在明代表に報告したかどうかは弁護人が加わった際に述べる」と語った。同月18日の取り調べでは、元副知事の弁護を担当していた弁護人同席の下で行われたが、元副知事は「サンバンウルのキム・ソンテ会長が訪朝費用を自発的に全部処理してくれると聞いていたし、それについて李在明代表に報告した」と供述したという。

 李華泳元副知事はまた、「(2019年に開かれたアジア太平洋の平和と繁栄のための)国際大会を終え、李在明代表に金大中(キム・デジュン)元大統領訪朝当時の現代峨山の例を挙げ、『企業を介在させてこそ訪朝がスムーズにいく』と伝え、李在明代表も『うまくやってほしい』と答えた」という。

 検察は「一連の内容は直接経験しなければ陳述できない」と指摘した。検察は李華泳元副知事が当時の李在明知事の指示を受け、訪朝費用の肩代わりをサンバンウルに依頼し、100万~200万ドルが北朝鮮側に渡った事実、2020年初めに訪朝予定であることを李在明代表に報告した事実を認めたものだと主張した。

 しかし、李華泳元副知事は供述内容を覆し、「検察の懐柔と圧迫で虚偽の供述を行った」と主張している。それに対し、検察は「誰かの強要や懐柔で陳述したものではなく、知っている内容通りに陳述したものだ。(元副知事は)知人にも検察による脅迫と懐柔はなかったと話している」と指摘した。

 李華泳元副知事の公判は2022年10月に始まり1年5カ月にわたり続いている。早ければ今月末にも検察の求刑が行われる見通しだ。

キム・スオン記者

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