▲写真=UTOIMAGE

 2024年パリ・オリンピックを前に公開された陸上女子米国代表チームのユニホームについて、水着のように体のラインがクッキリ見えるデザインだと批判を浴びている。AP通信など外信各社が14日(現地時間)に報道した。

 報道によると、大手スポーツ用品メーカーのナイキは11日、フランス・パリで行われたナイキ・エア・イノベーション・サミットで、米陸上代表チームが着るユニホームを公開したという。このうち、女子のユニホームは水着のように骨盤の下から脚全体が露出した形だったが、これについて「性差別的だ」と指摘されたとのことだ。

 インターネット上には「このユニホームをデザインしたのは誰だ?」「体の露出に伴うワックス脱毛費用を全米陸上競技連盟が支援してくれるよう願う」「女子選手もハーフパンツでいい」「同じ種目で女子選手の方が男子選手よりユニホームの生地が少なくなければならないという理由はない」などのコメントが寄せられている。

 陸上長距離の元米国代表ローレン・フレッシュマンさんは写真交流サイト(SNS)「インスタグラム」に「選手はデリケートな身体部位の露出に対する負担感なしに競技に集中できなければならない。このユニホームが実際に機能的に優れているなら、男子選手たちも着るべきだ」と投稿した。障害物競走のコリーン・クイグリー選手は「このユニホームは絶対に機能性のために作られたものではない」と言った。

 こうした指摘に対し、ユニホームを製作したナイキ側は「東京五輪の時はペチパンツ・タイプだけを提供したが、今回はさまざまな選択肢がある」と釈明した。そして、「女子はハーフパンツ、クロップド・トップスまたはタンクトップ、ハーフパンツ・タイプのボディスーツを選択できる。ナイキはユニホームをデザインするあらゆる段階で数多くのアスリートたちと協議している」と述べた。別のユニホームは15日に行われる米オリンピック委員会オンライン会談で公開する予定だ。

 ここ数年間、スポーツ界では露出度の高いユニホームを変えようという動きが見られる。ビーチハンドボール女子のノルウェー代表選手団が2021年、ビキニ着用規定に抗議して欧州選手権大会にハーフパンツを履いて出場し、罰金を科されたことがある。同年の東京五輪では体操女子のドイツ代表チームがユニタード(全身を覆うボディスーツ)を着て試合に出た。ニュージーランド体操協会は今月、レオタード(ダンサーや女子体操選手が着る、体にぴったりしていて脚が出るユニホーム)にハーフパンツやレギンスなどを着用できるよう、服装規定を変えた。

チェ・ヘスン記者

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