【NEWSIS】中国の航空機内で乗務員同士がもめ、緊急脱出スライドが開くというとんでもない事態が発生した。中国メディアの新京報などが4月30日に報道した。

 報道によると、28日夕、上海浦東国際空港に着陸し、空港内を移動していた中国東方航空機の緊急脱出スライドが突然開いたとのことだ。機種はエアバスA320だという。

 ある消息筋は「機内の乗務員同士がもめて緊急脱出スライドが突然作動した。この旅客機には上海浦東国際空港に向かっていた乗客が搭乗していた」と説明した。

 騒ぎが広がるや、中国東方航空側は謝罪声明を発表し、内部調査に着手した。

 中国東方航空は「第1次調査により、今回の件は乗務員同士のもめ事により発生したことが分かった。追加調査を進めており、調査に基づいて責任者を処罰する」と述べた。

 また、「今回の件について、深い謝罪の意を表する。ただし、当社の迅速な対処により該当旅客機の乗客はきちんと保護された」とも述べた。

 中国の弁護士らは「乗務員が故意に緊急脱出スライドを破損したことは器物損壊罪に当たる可能性がある。被害が大きければ、3年以上7年以下の懲役刑を受けることになるだろう」と語った。

 その上で、「A320の緊急脱出スライド修理価格が10万元(約200万円)以上であることを考えると、これは大きな損害の基準線である5万元を上回るため、責任者が加重処罰されることもあり得る」と説明した。

ムン・イェソン記者

ホーム TOP