【TV朝鮮】(アンカー)

 今回の世論調査でとりわけ目に留まるのは、自分は「自営業者」だという回答者の支持率の変化です。自営業者の李在明(イ・ジェミョン)候補(共に民主党)支持がわずか1週間で11ポイント落ちた一方、金文洙(キム・ムンス)候補(国民の力)の支持は10ポイント上がったのです。李候補のいわゆる「コーヒー原価120ウォン(約12円)」発言などが影響を与えたという解釈が出ていますが、進歩(革新)系の「共に民主党」の立場まで含めて、チェ・ウォングク記者が取材しました。

【グラフィック】自営業者の大統領選候補支持率

 (記者リポート)

 きょう公開されたギャラップの世論調査で、自営業の回答者の47%が民主党の李在明候補を支持すると答えました。

 保守系の旧与党「国民の力」に所属する金文洙候補は42%、改革新党の李俊錫(イ・ジュンソク)候補は6%でした。

 1週間前の同じ世論調査と比べて、李候補は11ポイント落ちた反面、金候補は10ポイント上がったのです。

 最近公開されたリアルメーターの世論調査でも、自営業者らの支持率変化はこれと同じような様相を示しました。

 いわゆる「コーヒー120ウォン」論争が支持率の変化に影響を与えたのではないか、という解釈が出ました。

 李在明候補は今月16日、京畿道知事時代に河川・渓谷の違法設備の整理をしたというエピソードに言及しました。

(李在明/共に民主党大統領選挙候補〈今月16日〉)

「(カフェは)コーヒーを1杯売れば8000ウォンから1万ウォンもらえるが、原価は、私が調べてみると120ウォンだった」

 李候補は、国民の力が当該発言の話の流れを歪曲(わいきょく)したと反論しましたが、国民の力はカフェのオーナーと懇談会を開くなど、攻勢を続けました。

 (金文洙/国民の力大統領選挙候補〈今月20日〉)

「ここの市場に来て、誰かを怒らせるつもりなのか。『コーヒーは原価120ウォンだ』だなんて…」

 国民の力では、同じ日に出たいわゆる「ホテル経済論」発言論争も影響を与えたとみています。

 一方、民主党は「自営業者の支持率下落との因果関係を確認できない」と一線を画しました。

 (千俊鎬(チョン・ジュンホ)/共に民主党選挙対策委員会戦略本部長)

「因果関係を、私どもは確認できないと考えています。今、本当に必要なのは、景気を活性化させるために何をすべきか…」

 その上で、真剣味ある政策代案を提示するように努力したい、とコメントしました。TV朝鮮、チェ・ウォングクがお伝えしました。

(2025年5月23日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)

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