▲イラスト=UTOIMAGE

 蔚山の市内バスの車内で歯磨きをする男子学生の姿がカメラに捉えられ、物議を醸している。

 SNS(交流サイト)などには、蔚山の市内バス車内で21日、歯磨きをする男子学生を見たという投稿が23日にアップされた。

【写真】バス車内で歯磨きする男子学生

 投稿者は「バスの運転手さんや乗客たちが、歯磨きをするなと大声で注意したにもかかわらず、耳にイヤホンをしたまま歯磨きしていた男子学生」「乗客からの注意を全て無視し、7カ所の停留所を通り過ぎる間、スマホにばかり集中していた」とつづった。

 さらに「男子学生はバスから降りても歯磨きを続け、一緒に降りた乗客たちはこの学生の唾を踏まないよう避けて通っていた」「バスの運転手もこの学生をにらみつけて罵声を口にしそうになっていたが、乗客の安全を考えて運転に集中した」と続けた。

 投稿者が公開した写真には、イヤホンを耳に着けた男子学生が、片手にスマホを持ち、もう片方の手で歯磨きをする様子が映っている。投稿者によると、この学生はバスから降りた後も歯磨きを続けていたという。

 投稿者は「この大胆不敵な学生は、いったい何を考えているのか。蔚山の公共マナーの(悪い)見本として市庁と教育庁(教育委員会に相当)に苦情を入れようと思う。歯磨きはトイレでしなさい」とつづった。

 このエピソードに対し、コメント欄には「公共交通機関の利用をやめさせるべき。本人は気楽で良くても、他人の目と心を汚している」「韓国人ではないだろうと思った」「あんな状態でバスが急停車でもしたらケガするぞ」「公共の場所でのマナーを知らないんだな」など、学生の行動が理解できないという反応が相次いだ。

 こうした中、蔚山市の教育庁は関連の苦情への回答で「市内バスの車内で歯磨きをする学生を見かけたということについて、深い遺憾の意を表します。乗客の皆さまは非常に不快な思いをされたことでしょう」「公共の場所で基本的なマナーを守らない一部の学生の誤った振る舞いによって気分を害されたと思いますが、学校での道徳教育、学生生活教育を信じて見守っていただくようお願いします」と謝罪した。

 その上で「今後も教育庁は学生たちが集団の中で守るべき基本的な民主市民の資質を育み、基本的な秩序とマナーを守る学生生活教育を強化していきます」とつづった。

キム・ジャア記者

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