事件・事故
韓国検察が金建希夫人の通話録音記録を大量確保 株価操作疑惑新局面
【NEWSIS】尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の配偶者、金建希(キム・ゴンヒ)夫人のドイツ・モータース株価操作疑惑を再捜査している韓国検察が最近、金夫人が株価操作の事実を認識している状況を収めた録音ファイルを大量確保したことが分かった。
法曹界の関係者が17日に明らかにしたところによると、ソウル高検刑事部(車淳吉〈チャ・スンギル〉部長検事)は最近、金夫人の録音ファイルを数百件確保した。
当該ファイルは、ドイツ・モータースの株式を巡る1次・2次作戦が行われた2009年前後に金夫人が証券会社の社員と交わした会話の録音で、ここには金夫人が自分の口座が株価操作に利用されているという事実を知っている状況が収められていると分かった。
ファイルには、金夫人が証券会社の社員と電話をする中で、自分の口座を運用している「ブラックパール・インベストメント」側に40%の収益を配分することにしたと言及する内容や、口座管理者側が収益金の配分を過度に要求しているという趣旨の発言をする内容などが収められているという。
金夫人が株価操作の事実を認識していたことを裏付ける、新たな証拠になり得るというわけだ。
ドイツ・モータース株価操作事件は、クォン・オス元ドイツ・モータース会長が2009年12月から12年12月までおよそ3年間、「通情売買」と呼ばれる組織的な売買などの手法を通して任意に株価を釣り上げようとした事件だ。
金夫人は、クォン元会長などと共謀して2010年1月から11年3月まで、六つの証券口座を利用して株価操作に加担したという疑惑が持たれていた。しかしソウル中央地検は、金夫人が一味と共謀した明確な証拠は見つからなかったという理由などにより、昨年10月に不起訴処分を下していた。
その後、ソウル高検は今年4月に金夫人に関する株価操作疑惑事件を再捜査すると決定した。
ソウル高検の再捜査チームは前日、金夫人側に、遅くとも来週までにソウル高検に出頭して事情聴取を受けよという出頭要求書も送ったと伝えられている。
なお金夫人は前日、過呼吸やうつなどの症状でソウル峨山病院に入院した状態だ。
ホン・ヨンウ記者、キム・レヒョン記者