事件・事故
不在者投票専用封筒の中から李在明マーク済み投票用紙 選管から告発された有権者に嫌疑なし /竜仁
【NEWSIS】第21代韓国大統領選挙の際、京畿道竜仁市内の期日前投票所で転送用の封筒から投票マークの付いた投票用紙が見つかった事件を捜査してきた警察が、事件の疑いはないとして捜査を終結させた。
【写真】李在明マーク済み投票用紙が選管印を押されて無効処理される様子
京畿・竜仁西部警察署は8日、公職選挙法違反の疑いで捜査していた有権者のAさんを不送致とすることを決めた。
期日前投票2日目となる5月30日午前7時10分ごろ、竜仁市の星福洞住民センターに設けられた期日前投票所から「転送用の封筒の中に李在明(イ・ジェミョン)共に民主党候補に投票マークが付けられた投票用紙が半分に折り畳まれた状態で入っていた」と通報があった。
管外投票に来ていた有権者のBさんが、自分が受け取った転送用封筒の中にマーク済みの投票用紙が入っていたとして通報したのだ。
中央選挙管理委員会(選管委)は、問題が発覚した直後「この選挙人(Bさん)が投票所を混乱させる目的で別の人からマーク済みの投票用紙を受け取り、空の転送用封筒に入れたとみられ、自作自演と疑われる」として事実関係確認のために警察に捜査を依頼した。
しかし、警察による捜査の結果、今回の事件は投票事務員のミスで起きたことが分かった。
警察は、AさんとBさん、投票事務員、選管委の関係者などに対する調査を進め、投票用紙や転送用封筒については国立科学捜査研究院で指紋鑑定を実施。それらの結果を確認し、Aさんに対して嫌疑なしと結論づけた。
一方、警察は盧泰嶽(ノ・テアク)中央選管委員長に対する告発事件に関する捜査にも乗り出した。
期日前投票所の立会人と市民団体などは先日、「投票者を詐欺犯に仕立て上げた」として盧泰嶽委員長を公職選挙法違反などの疑いで告発していた。
ピョン・グンア記者