▲写真=UTOIMAGE

 飲食店で泥酔客を制圧する際に頬を殴り、この客から告訴された警察官が、およそ1年にわたる捜査の末に嫌疑なしで不起訴処分となった。

 ソウル東部地検は7月27日、涜職(とくしょく)暴行・職権乱用逮捕の容疑などが持たれていたソウル広津警察署九宜派出所に所属する警察官A氏ら4人を同月23日、証拠不十分で不起訴処分としたと発表した。

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 A氏らは昨年7月、泥酔した客が飲食店で面識のない人を暴行しているという通報を受けて現場に出動した。

 泥酔客は、身元を確認しようとした警察官のあごを手のひらでたたき、携帯電話とライターを投げ付けた。これに対し、A氏はこの泥酔客を公務執行妨害で現行犯逮捕しようとして頬を殴った。

 泥酔客は逮捕された後「特に抵抗もしなかったのに警察官が過度に物理的な力を行使した」としてA氏ら警察官4人を涜職暴行と職権乱用逮捕、暴力行為処罰法上の共同傷害容疑で告訴した。

 検察は、現場の監視カメラ映像などの状況から総合的に判断し、A氏らの行為が警察の規則に則った制圧行為に当たると判断した。また、泥酔した客を現行犯逮捕する過程が全て法に合致しており、違法性が認められないとした。

 一方、この泥酔客は公務執行妨害罪で起訴され、有罪判決を受けたことが分かった。

キム・ドギュン記者

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