▲李在明大統領が9月12日、江原道春川市の江原創作開発センターで開かれた「江原の心を聞く」タウンホール・ミーティングで発言しているところ。/写真=NEWSIS

 李在明(イ・ジェミョン)大統領は12日、江原道の接境地域(北朝鮮に隣接する地域)を念頭に置いて「特別な犠牲には特別な補償が必要というのが、私が政治・社会運動を始める中で決めた原則」と述べつつ「今や、大韓民国において最も力の強い人間になったのだから(補償を)やるべきだろう」と語った。

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 李大統領はこの日、江原道春川市でタウンホール・ミーティングを開き、「安全保障のために休戦ラインの接境地域には大変な規制を加えているのに、何も代償を支払わなかった。江原の接境地域に暮らすのが罪人(のようだ)」だとしつつ、このように語った。その上で「是非、必要なところ以外は、全部(規制を)解除できればと思う」と語った。このタウンホール・ミーティングには文化体育観光部(省に相当。以下同じ)の崔輝永(チェ・ヒヨン)長官、国防部の安圭佰(アン・ギュベク)長官、国土交通部の金潤徳(キム・ユンドク)長官と金鎮台(キム・ジンテ)江原道知事をはじめ地域住民およそ200人が出席した。

 さらに李大統領は「(接境地の)江原道北部地域・京畿道北部地域は、平和が定着すれば最も多くの恩恵を受ける地域だが、なぜか、敵対的に政治的選択をする傾向がある」と語った。選挙のたびにこの地域で、大体において保守系野党「国民の力」が進歩(革新)系与党「共に民主党」より優勢であることに言及したのだ。

 李大統領は、江原道に大学誘致が必要という陳情を聞いて「私はやりたいが、大学はちょっと力が強い」「支持率が一定程度以上、相当期間維持されるならやってみるに値する。だがそれをやって死ぬことになりかねないので、簡単じゃない」と発言した。また、新都市開発が旧都心に悪影響を及ぼすという発言を聞いて「私も実は、新都市を区画して新たに作るより旧都心の再開発をする方向に集中すべきだという考えを持っている」と答えた。

 ある環境美化員が「大統領の業務推進費の額と使い道が気になる」と言うと、李大統領は「業務推進費は、どのように使っているか知らない。既に大統領室が周期的に公開しているので見てほしい」「特活費は、私が金正恩(キム・ジョンウン)と会って何をするか全部明かさないといけないので、(使い道を明かすのは)簡単ではない」と答えた。

 李大統領は、発言権を求める金鎮台知事=国民の力所属=を2度、自ら制止した。金知事が手を挙げると、李大統領は「知事さんはちょっと我慢してください。道民の話を聞く時間なので」と言った。金知事が再度発言を求めると、李大統領は断固として「私の方からお聞きしたいことがあれば、こちらから質問します。これは、こんなのでは(駄目ですよ)」と述べた。その代わり李大統領は、締めくくりの発言で「どうしてもおっしゃりたいことがあれば、大統領室に別途文書を送っていただければ、私が目を通します」とフォローした。

 この日の李大統領のタウンホール・ミーティングは光州・全南と忠清、釜山に続いて4回目だ。今後、首都圏や済州などでもタウンホール・ミーティングを続ける予定だ。

チュ・ヒヨン記者

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