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北朝鮮の次世代ICBMは「初期段階」 対米圧力目的で早期公開=韓国軍
【ソウル聯合ニュース】韓国軍の関係者は18日までに、北朝鮮が先ごろ新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星20」の一部を公開したことを巡り、開発は初期段階であり、早期に公開したのは米国に対して圧力を加えるためとの見方を示した。
北朝鮮メディアは今月、ICBM「火星19」系列や次世代ICBM「火星20」に使われる新型固体エンジンの地上噴射試験が実施されたと報じ、火星20の弾頭部を公開した。
北朝鮮はこれまで試験発射後に新型ICBMの名称などを公開してきたが、今回はエンジンの地上試験の段階で明らかにした点に軍当局は注目している。
軍関係者は早期に公開されたのは政治的な背景があるとみられるとし、「核兵器を前面に押し出すことで米国に圧力を加える目的とみられる」と述べた。
国防部の国防情報本部は最大野党「国民の力」のユ龍源(ユ・ヨンウォン)国会議員の質疑に対し、火星20について、「開発の計画段階または初期段階とみられ、該当推進機関(エンジン)も開発・試験段階と評価される」と答弁した。
一方、北朝鮮が朝鮮労働党創建80周年(10月10日)に合わせて開催する軍事パレードで火星20を公開する可能性や、この前後に試験発射を実施する可能性も提起されている。