【TV朝鮮】(アンカー)

 26日に行政安全部(省に相当)国家情報資源管理院(国情資院)から火が出て、モバイル身分証の発給など韓国政府のオンライン・サービスが一部まひ状態となるという前代未聞の事態が発生しました。これに関して、李在明(イ・ジェミョン)大統領は「ご不便をおかけして申し訳ない」と謝罪しました。しかし、過去のある問題以降、オンライン・システム保護を怠ったとし、前政権を強く批判しました。野党・国民の力は李大統領の2年前の発言をあらためて取り上げ、行政安全部(省に相当)尹昊重(ユン・ジュンホ)長官の更迭を求めました。チェ・ミンシク記者がお伝えします。

【写真】政府オンラインサービスのまひを巡って尹政権を批判する李在明大統領

 (記者リポート)

 李大統領は「国民にご不便をおかけして申し訳ない」と謝罪し、迅速に復旧させるよう指示しました。

 (李在明大統領)

 「国民の皆さんには大変なご不便とおかけし、不安にさせてしまい、国政の最高責任者として申し訳ないという言葉を…」

 ただし、前政権の責任だと指摘するのにかなりの時間を費やし、徹底した調査を指示しました。

 2年前のオンライン・システムまひ事態後、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前政権が後続措置をきちんと取らなかったため、問題が大きくなったということです。

 (李在明大統領)

 「2年にわたって国の中核であるオンライン・システム保護を怠っていたため、とてつもない障害をもたらしたのではないかということについて、徹底した調査が必要です」

 与党・共に民主党は2022年の「カカオ・データセンター火災」以降、民間には災難復旧システムに対する措置を取るように指示しておきながら、公共機関については二重化措置を取っていなかった点を指摘しました。

 (共に民主党 尹健永〈ユン・ゴンヨン〉議員)

 「前政権でバッテリーとサーバーを二重化するという二重化作業がまともに行われなかったことが…」

 野党・国民の力は「そのように言うなら、すべてが前政権の責任になる」「いつまで前政権の責任にするつもりなのか」と反論しました。

 また、2年前の李大統領の発言を取り上げ、尹昊重(ユン・ホジュン)行政安全長官の責任論を展開しました。

 (国民の力 崔宝允〈チェ・ボユン〉議員)

 「今すぐ国民の前に出て謝罪し、行政安全長官を更迭する責任ある姿勢を見せてください」

 2023年の「政府24オンライン・サービス中断事件」時、当時の尹錫悦大統領に対して、李祥敏(イ・サンミン)行政安全長官の更迭を要求しましたが、これを指摘したものです。

 (当時の李在明・共に民主党代表/2023年11月27日)

 「どれほど多くの国民が被害を受けたでしょうか? 今回の事態の責任者である行政安全長官を直ちに更迭するのが妥当です」

 大統領室は「迅速な対応と復旧が先だ」「長官更迭問題は話し合われていない」と言っています。TV朝鮮、チェ・ミンシクがお伝えしました。

(2025年9月28日放送 TV朝鮮『ニュース7』より)

ホーム TOP